8月からどんどん連載されるpikaloレーベルについて今思ってる本音。
こんにちは。
LOCKER ROOM 代表 兼 Pikaloレーベル編集長の朝岡です。
8月も終わり、少し涼しくなってきましたね。
昨年11月に発表したWEBTOONレーベル Pikaloですが、やっとのことで、8月から続々とリリースが続きます。
ネタバレになるのですが、結果的にスタジオ作品では、BL作品が2つ、ロマンスファンタジー作品が1つ、異世界ファンタジー作品が1つ、個人作家さんとの取り組みは2作品(男性向けファンタジー2つ)と絶賛準備中です。
1作品目であるBL作品『ねえ、忘れていいよ。』を8/28(水)にLINEマンガさんでリリースしましたので、ぜひご覧ください。
実は2年ほど前からプロデューサーから企画原案はもらっていて、
「死ぬほど泣けるBLを作りたい!」と話をしていました。
僕はそこまでBLが詳しいわけではないですが、読み進めれば進めるほど、大きく心を動かされる作品になっていると思います。ぜひ見てみてください!
こちらでレーベルをなぜ作ったのかについて記載していますが、
本noteでは作品を決めていった背景について記載できればと思います。
現状のWEBTOON市場を取り巻く状況としては
制作費の高騰に伴って、制作費回収を前提とした作品選定になり、
制作費回収を考えると既存PFのお客さんが欲しいものを提供する必要があり、似通った作品が増えて、市場自体が大きくならない、と思ってます。
加えていうと、その割には投資した人たちがそこまで儲からないから撤退することになり、結果的に制作スタジオが撤退したり、作家さんが作ることができなくなると思ってます。
事実として、2020年の時は4-50くらいスタジオや企業参入がありましたが、今作ってる会社は10~15くらいなんじゃないかなあと。
(詳細に調べてないです。感覚的には。)
ちなみに別に悪いことだと全く思ってないですし、今の制作している人たちを批判してるわけでもありません。
作ったからにはちゃんと費用回収しないといけないのは当たり前で、
今いろんな作品を作っている他社さんのことは本当にすごいなと思ってます。(僕らもいくつか作ってますが、本当に作るの大変です)
その上でこのレーベルでやりたかったことは大きく2つです。
1:WEBTOON業界でユニークな立ち位置でいること
3年後も記憶に残るようなものを作る
あの作品おもろかったよね、って数年後も思い出されたい。コンテンツを読み捨て化しない。
作家さん達が憧れる作品を作る
何々の作品を書いているこのレーベルだからこそ描きたい。
プロデューサーや作家さんの熱量を大切にする(誰かのスキになり得るか)
正直今の状況で売れるかわからないけど、誰かの狂気や熱狂に挑戦したい。
2:WEBTOON業界で長く立ち続けること
短期的にうまくいかなくても諦めずに打席に立ち続ける
1つや2つ出してもうまくいかないことの方がほとんど。
いろんな作品を出し続けて、改善しながらより良い作品を作っていく。
作りたいと思ってくれる作家さんの数を最大化する
結局は作家さんが全ての業界だと思ってるので、今興味はあるけど、WEBTOONのことがよくわからないっていう人も巻き込んでいく。
僕たちはユニークな立ち位置でいるために
全ての作品を紙書籍化するという、業界では類を見ない意思決定
記憶に残る作品を作るために、マーケット最適な作品だけを作らないという意思決定
プロデューサーや作家さんの熱量を優先するため、BLや現代ファンタジーといった、少しトレンドからズレた作品制作
そして長く立ち続けるために
Pikaloレーベルとして1周目の反省やよかったことを踏まえて2周目の企画会議を開始(また違ったジャンルの作品を5-10作品程度生み出す予定です)
pixivisionをはじめとした作家さんへのノウハウコンテンツの提供
を行い、業界全体を盛り上げていきたいと思っています。
最後に
国内もグローバルもWEBTOONはまだまだ伸び代がある市場だと信じています。
そのためには、日本国内からアニメになり得る作品や、そこからグッズやゲームが売れたり、キャラクターIPになりえる作品が生み出されないといけません。
日本だと「神血の救世主」とかがそれに該当してるなあと思ってます。
そういう作品がどんどん生まれていかないと、読者にとって、記憶に残るものは生まれないし、作家さんもWEBTOONで描きたいと思えるものになっていかないと思っています。
だからこそ、短期的に投資回収することの優先度を下げ、長く立ち続けるということに力を入れているのがPikaloレーベルです。
僕たちは今の市場最適なものを作るのではなく、これからの市場を作るための作品を生み出していきます。
そのためには、作家さんの熱量、プロデューサーの熱量、読者の熱量が大事で、そういう場所から「誰かのスキ」が生まれていくと思います。
そういう作品を作りたい方はぜひご連絡ください。
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