これからの仕事のこと

今週、無事に現職の最終出社日を迎え、オフィスを後にした。

精神的にキツい場面も何回かあったけれど、やはり初めて正社員として入社した会社だからこそ、そこを旅立つという決断には重いものがあった。


未だ在籍している歴代上司からは、「いつでも戻ってきて良いから」とは言ってもらえたものの、個人的には、土台固めのステージの思い出として残しておくことができればなあと思う(笑)セーブできるゲームなのに、意味もなく1面からやり直したくない。



もう未来を見て歩くしかないなと。

そういう気持ちがより強くなった。



一方、新しい職場での仕事にも着手し始めた。

有休期間の一部を業務委託契約として時間を先行投資することで、正式入社後のスムーズな移行を目指す。


せっかくのまとまった休みだけど、営業は現場に出てなんぼだし、経験を積むという点から見れば、業務委託という働き方も知っておいて損はないかなとも思ったので。


だから今週は、最終出社を控えながら、間に取った有休で業務委託初日を迎えるというハードワークをやってのけたということになる。


引き継ぎで空いた脳みそを休ませることなく、新しい知識をインプットしていく(笑)

結論、フルリモートだったけど、めちゃくちゃ体力的にしんどかった。

考える作業よりも、体系的に理解すること、そしてそれを説明できるようになることを目先の目標に置いて、早速来週からは商談に同席する機会も何件か設けてもらっている。


ガチガチのルールがある訳ではないものの、ナレッジのシェアに積極的な社風なのか、一通りの情報はあるし、恐らく人によってパフォーマンスのバラつきが少なさそうというのと、部全体の意識がおんなじところに向いているというのはリモートながら感じたし、この組織の強みなんじゃないかと思った。


この「同じ意識」で仕事するというのが、現職でも結構ネックポイントになっていたような気もしている。(つまり、私が転職を選択した根っこにありそうだなと。)



組織、限定するなら営利組織において成果が出る環境をつくるために重要なのが、再現性を高めることだ。

再現性それ自体は自然発生的に醸成されるものではなく、「仕組み化」と「仕組みに則った教育」が必要だ。


1番身近に「教育」を目にする場面としては、学校や家庭だろうか。


ただ、学校や家庭は、「生きていくための素地をつくる」ところであって、効率的に成果を上げていくことが求められる会社とはコミュニティの性質が異なる。


ややこしいところだが、コミュニティの性質は異なるものの、「上手い人を真似る」という点では同じなので、高パフォーマンスを出している人が感覚的な経験を共有するだけでなく、客観的な勝ちパターンを見つけられるように分析を行い、それらを誰もが再現するにはどうしたら良いのかを考えて、仕組みを改善していく必要があるのだと思う。



モチベーションを上げるには?みたいな組織開発については、学生FDに関わっていた頃から興味があった。

FDを面白いと感じるのは正直学習意欲が高い学生が多いので、そうじゃない層(なんとなく進学して大学生活を送っている)を取り込んでいかないと、全体的な教育改善には繋がらない。で、それは学生FDの存続価値にも影響する。

そんなことを教職員の方々が言っていたけれど、会社でもまさにこれが当てはまると思う。


つまり、組織全体となって「こういう方向で進んでいく」という共通項がない限り、推進力は生まれない。

大人数で流れるプールを作ってみるのにも似ている。


さらに言えば、共通項は「トップを通じて繰り返し同じメッセージで伝えること」、そして「現在のミッション・未来のビジョンに通じること」でないといけない。


恐らく2つの条件は掛け算で、どちらかだけを達成しても効果はなくて、だからこそ難しいんだと思う。

逆に、乗り越えられればどんな業界で戦うとしても負けないんだろうし、「この組織で頑張る意味」を実感できるだろうから、幸福感は高まりそう。


営業としての再現性を高めながら、そういう強い組織にあるものを吸収して自分でもそういうコミュニティをつくれるようになれば、もっと良い組織が社会にたくさんできるんじゃないかなとか。


夢というか構想というか、まだまだふんわりしたものだけど。

そういうことも考えながら、次の職場での仕事を充実させられたらいいなと思う。


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