話下手が意見を伝えるということ
結構口癖で、「悪くない」って言ってしまいがちな自分。
「良いじゃん」って言えば良いのに、何で素直に言えないんだろう。
自分だけなのか?それとも日本の文化的なものが影響しているのか?
「月が綺麗ですね」ほどではないけど、曖昧なニュアンス。
ただ、実は結構気に入っているフレーズなのかもしれない。
やっぱり私はひねくれ者だ。
絶対、もっと素直になった方が生きやすい。
そんな私の性質は、一定コミュニケーションを重ねないと、恐らく理解してもらえない。
大体1年以上接するようになると、少しずつ思考とか嗜好とかが見えてくるようになるんじゃないかと思う。(コミュニケーション頻度によるかもしれない)
だから、そこまでコミュニケーションが取れていない人からは、大体「余裕そうに見える」らしい。
実際この「余裕そうに見える」については、昨日職場のオンライン飲み会で聞いた評価なのだけれど、私からしたらたまらない話だったりもする。
だって、社会人になってから、余裕を持って仕事したタイミングなんかほぼなかった。
基本的に、純粋にタスク量に負われるか、精神的に参ってるかのどちらかに振ってたと記憶している。
この「余裕そうに見える」っていうのは、コミュニケーションが少ない故の「こいつ何考えてるか分からない」のと同義なのは、何となく自覚している。
コミュニケーションは「自分の意見を伝える」と「他者の意見を聞く・理解する」のバランスが絶妙に難しい。
私は営業なので、「他者の意見を聞く・理解する」つまり「話を引き出す能力」はそこそこ身についてると自負している。
何しろ、営業なのに、知らない人だから・・・と距離を取っていたら、いつまで経っても提案できないし、商談も成立しない。
ちなみに、「話を聞く」というのは、単に「質問しまくれば良い」訳ではないんだけど、これはちょっとテクニック的な話になるので、また別の機会に記事にしてみようと思います。
私の場合、人の話は聞けるし、意図を汲むのも割合得意だけど、問題なのは「自己主張が弱い」ということなのかもしれない。
だから、「内心超焦っているのにポーカーフェイス」という評価を受けてしまうんじゃないかと。
・・・ちなみに、先程の「余裕そうに見える」発言をされた方は、結構シニアな方で、リアクションを間違えると炎上しかねないので、本音で会話はしないような注意が必要。
その人がらみで先日、流石にそんな短納期で安い金額で受けられないっていう仕事の依頼を受けまして。
「仕事を受ける」ルートの場合、誰がその仕事を受けるのか問題が発生する(受注金額に見合わない作業量・クオリティを求められ、かつ作りっぱなしでなくほぼ確で修正依頼が入る)。
「仕事を受けない」ルートにしたいね、って話を直属の上長としたものの、これについては、担当者レベルで断った場合、こじれそうというか、言える会話の流れじゃなということで、最終的に上同士のコミュニケーションで断ってもらった。
こんな感じで、社会人4年目にしてようやく、「感情」と「立場」を考慮した「恐らく最善策」を自分で導出して、冷静に行動を取れるようになってきた。
まあ、感情をセーブしきれなかったこともあったけど。特に去年の8月とか9月とか笑
見聞きした事象全てに関与したいかというとそうではなくて、普段はどちらかというと静的なリアクションが多い。
冒頭の「悪くない」思考で、大抵のことは聞き流してる。
一方で、「どうしても譲れないもの」に対しては、普段の消極的な思考はどこへやら、結構頑なに主張を押し通す。
普段何も言わないから、相手方はいつもとは違う反応を示すことが多い。
オオカミ少年になりかねないので、いつもできることではないけど、割とこのパターンで窮地を乗り越えてるような気がする。
ポイントとしては、
・普段からアレコレ言い過ぎない(こだわることを絞る)
・伝えたい時は、理論立てて主張する(共感してもらうことを目的にせず、行動を変えてもらう)
メリハリをつける。これに限ります。
全く意見を言えない・言わない人であれば、これで多少は主張が通るはず・・・
・・・本当は、同僚でも普段からちゃんと言い合える関係性を築けるのがベストですが。
自分の主張を通すことで、相手の主張も通さないといけないので、正直面倒なのかも笑