見出し画像

自転車でカナダ~アラスカを旅した話 #8ウィスラーマウンテンバイクパーク


2018/6/1

画像1

朝7時半起床。
昨夜はだいぶ飲んだけど、酒はそれほど残っていなかった。

画像2

ホステルのロビーに座ってブログを書いたりしながらのんびり過ごす。
テレビのモニターは常にマウンテンバイクのダウンヒルやダートジャンプ等のエクストリームな動画を映し出していた。

画像3

画像4

これから自分が向かうのはこんなヤバいところなのかもしれない、、、

ウィスラーマウンテンバイクパーク。
それは世界的にも有名なダウンヒルコースで、その大自然の地形を生かしたロックフェイスや長いラダー、深いドロップにテーブルトップになんでもあるという噂だった。
マウンテンバイクをかじっている程度の自分がどこまでできるかわからないけど、せっかくカナダに行くのなら経験してみたいとは思っていた。
それにしても全く情報収集していなかったからどこをどう走ったらいいのかさっぱりわからない。間違ってヤバいルートに入ったりしたらどうにかなってしまうかもしれない。

画像5

約束通りルークは11時前にやってきて、僕は彼のトラックに乗り込んだ。
昨夜自分が乗っていた荷台にはルークのコメンサルが乗っていた。

画像6

画像7

ルークに促されるままに受付を済ませ、とりあえず三回分のリフトチケットを購入。
自転車とフルフェイス、ガード類は全てレンタルで。

画像8

画像9

どうやら準備は整ったらしい。
昨日ウィスラーに到着したばかりで、心の準備は全くできていなかった。

画像10

画像11

それでは行ってきます。
日本のみんな、今までありがとう。

画像34

最初は初心者コースから行ってみようというルークだったけど、自分の走りを見て「ユーサク!いいぞ!それならここはどうだ?」などと言って次第にディフィカルトな方へと連れていかれる。

画像13

俺がお手本をみせてやるということで、ルークはどんどん攻めていく。

画像14

画像15

画像16

最初は無理だと思ったコースも、ルークがレクチャーしてくれるといけるような気がした。
なんとか必死に食らいついて昼飯にする。

画像17

それにしてもルークのコメンサルはカッコ良かった。
倒立フォークに意味不明のドライブトレイン。DHバイクには疎いからこれが普通なのかどうかもよくわからないけど、自分で組んでいるという彼がすごく拘っているということだけは伝わってきた。

画像18

画像19

結局三回のリフト券では足りなくなって一日券を購入。
午後は更にハードなコースを走らされてボロボロになった。

画像20

画像21

画像22

画像23

ルークは「ここはさすがに止めといたほうがいい」と言ってポンポン飛んでいた。

画像24

画像25

彼と出会って良かった、と心の底から思う。
ひとりだったらうっかりこんなドロップに突入していたかもしれない。というか、実際のところ熊襲撃事件でかなり消極的になってしまっていた自分は、ともすればウィスラーマウンテンバイクパークをスルーしてしまっていたかもしれない。
僕は本当にラッキーだった。

画像26

画像27

最後になんか美味いものをご馳走になってホステルへ帰った。
今夜こそはゆっくり過ごそうと思っていたのだけど、やっぱりカナダは僕を休ませてはくれなかった。

画像28

昨夜一緒に飲んでいたドイツ人のスヴェンと、イギリス人ローワン、カナダ人アレクサンドレの四人でまたビアガーデンへ行くことに。

画像30

今夜は生バンドがやってきて、、、

画像29

なんだか外国に来ているような気分になった。

画像31

再びビールを持ち帰ってホステルで飲み直す。
彼らは自分の書いていた日記帳に興味津々で「日本語はなんて美しいんだ」などと言いながら写真を撮っていた。どうか読める人に見せないでほしい。
アレクサンドレがスマホから好きな音楽を流しながら飲んでいた。僕が「あ、これニールヤングのアフターザゴールドラッシュだね」とか「ビョークいいよね」とか言っていたら驚いていたけど、東洋人だろうが西洋人だろうが、いいと思うものをいいと思える気持ちというのは変わらない。
思想も文化も歴史的背景も抜きにして、僕たちはただ楽しいと思うことや気持ちいいと思えることを共有していた。

画像32

結局夜遅くまでビリヤードをやったりしていた。

画像33

画像34

一体いつになったらゆっくり休むことができるのだろう?
僕はものすごい疲労感と、それを凌駕するだけの充実感を持って部屋に戻った。
明日晴れたらウィスラーを発つ。とにかく北へ行こうと思う。





いいなと思ったら応援しよう!