タルコット・パーソンズ
パレートの経済学、マリノフスキーの人類学、心理学の小集団研究、デュルケーム、ウェーバーに影響を受ける
家族論
かつて家族はどの社会でも、生産から商品までまたがる多様な機能を担った
やがて様々な機能を市場や行政に譲り、担う機能を絞り込む
成人の感情的回復機能・子供の一時的社会化機能だけは、
家族が手放してはいけないと主張
これを保守的と否定するのは、彼がウェーバー研究から出発した事実を軽視している
「関心(コミットメント)」をもたらす「エートス」は簡単には作れない
米国の家族は、ロマンチック・ラブ・イデオロギーとピューリタン的な宗教、
二つの「関心」供給源に支えられてきた
成人の感情的回復と子供の一時的社会化だけは
誠実な「関心」に支えられねばならず、
金に縛られる市場や行政で代替できない
ホッブズ問題
「社会秩序はいかにて可能か」という問題を
「ホッブズ問題」と名付け、
この解決が社会学の根本問題と考える