それ、得になりますかね？

この１週間で、私が耳にした言葉の中で最も衝撃を受けた言葉。

頼まれごとをされた。紹介してほしいものがある、と。その主もきっと頼まれたことを私に頼んだだけ、のような内容。私は叶えてあげようと動いてみた。ほんの少しね。動いたというほどじゃない。LINEを10本くらい打っただけ。

紹介してあげられないかなあ？
そんなやりとりをしている中で、ある人から返ってきたのが
「それ、得になりますかね？」
だった。私…それ考えたことなかったかも。ほぼほぼ皆無。
だから、今の私が私なんだろな、と思った。
「ある人」は、仕事関係の取引がある方で、クライアントであり、仕事仲間であり、関係がかわりながら15年弱の付き合い。信頼しているし、仲もいいと思っている。だけどこの引き出しは知らなかった。

私は別にいい人間じゃない。黒い部分もいっぱいあるし、基本ドロリとしているのかも。ゴシップや噂話も嫌いじゃないし、愚痴もよく言う。ここらへんは今後の改善課題。
だけどまあ、お人好し。
頼られたら、頼ってくれてありがとう、って思う。思い出してくれてうれしい。
そして何かしてあげたいなって思ってしまう。思っただけで動かないこともある。めんどくさいな、と思うこともある。正直ね。
だけど、得にならないからやらない、という思考回路は持ち合わせていなかった。

得になるかならないか。すごく大事な判断材料だとは思う。
姉に話したところ、誰もが得か得じゃないかで動くんじゃない？　それがスタンダードでしょ、という答えがかえってきた。

私はそんな、お人好しな自分が嫌いじゃない。
だけど、便利に使われるのは許さない。
私に頼み事をしてきた主には、「難しいかもしれない、引き続き動いてみる」と返事をした。そのLINEに既読は3日つかなかった。
なんだかな、と思った。こうなると、、、もう次に動くことはきっとない。
私だって、そこまでのお人好しでは…きっとないはず。