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小野雄大『SPECTRUM』発売に寄せて #100円自販機のコーンスープ
ここ数年、自販機でコーンスープを買うことができない。ずっと100円自販機のコーンスープを探している。どこを探しても見つけられない。
ましてやこの物価高、もはや100円自販機すら存在しない。
見つけた中で一番安かったコーンスープは、近所の自販機110円。この微妙な10円が、もはや100円でコーンスープを買わせてくれない感じを物語っているな、と思う。
こんな感じで、生活の至る所で小野雄大の音楽が顔を出してくる。
隣の人が文庫本を持っているのを見かけたとき
八百屋さんで黄色い檸檬を見かけたとき
人気の少ない電車に揺られているとき
ナイロン100%のタグを見つけたとき
綺麗な紅葉の木を見つけたとき
帰り道にコロッケをかいたくなったとき
海を見たとき
花屋さんの前を通ったとき
小野雄大のおかげで、私の生活は彩り豊かである。
I think that mysterious things happens in familiar place. We don’t always need to ran to the other end of the world.
神秘的なことは、なじみ深い場所で起こる。何も世界の裏側までいく必要はないのだ。
これは、ニューヨークの写真家 ソール・ライターの言葉だけれど
ささいな日常の風景を神秘的なものに変えてしまう彼の作品と、小野雄大の音楽には近いものを感じる。
そういえば最近、それを実感したエピソードがありまして。
「超無敵バイブスツアー」、大阪の翌日が名古屋だったので
名古屋のエガちゃん(a.k.a.空博実行委員会)に買って行こう!と思って、
意気揚々と大阪の会場だったiiieさんでクラフトビールを購入したのに、案の定しっかりホテルの冷蔵庫に忘れてきた。
名古屋に向かう電車の中で気がついて、悲しい気持ちで小野さんに報告したら
「ホテルの清掃員さんが気付いてこっそり飲んでくれるといいね」
と言ってくれて、その様子を想像して、情けなくて悲しい気持ちが少し穏やかになった。
こんなところでも小野さんに救われてしまった、と反省しつつ
こうやって世界を捉え直しながら、小野雄大の音楽が生まれていくんだな〜と思った瞬間でした。
小野雄大をずっと撮影しているカメラマンのはやとさんもまた、小野雄大とは異なる表現方法で、同じように世界を捉え直している人だなぁと思う。
たぶんみんなもそうだと思いますが、ご多聞にもれずわたしもはやとさんの撮る写真がとても好きです。
はやとさんが撮ると、みんな10割増で"いい顔"になりますよね、あれはなんですか?魔法????
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ライブ写真はもちろんだけど、ライブシーン以外の写真も好きで、「そこ切り取るんだ!」っていう目線がたくさんあって、自分が見えていなかった、見ていなかった世界が写真の奥に広がっていく感覚になる。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171046433/picture_pc_c75f6c7812e1d0e3620bc9f2d82717ca.png?width=1200)
うたたねの『うつくしいもの』のMVとか性癖に刺さりまくりですね、出た当初はキャプチャしまくった。
光を歌う小野雄大と、光を記録するはやとさん、最強コンビ!
ということで今回のテーマは
「日常に潜む小野雄大」
ホラー感あるな。
#小野雄大_SPECTRUM
#100円自販機のコーンスープ