好きは最強。
先日、八年ぶりに帰省しました。
久しぶりに父と会って、自分と重なる姿が多々あって、やはりこの人の息子なんだなぁ。となんだか嬉しく思ったり。大事な人には全力で愛する母の姿勢に感銘を受けたり。と充実した数日を過ごせました。とまあ、身の上話はこの辺にして
好きは最強。って話
学生時代に洋食屋さんでアルバイトをしていた。店主とその奥さまにはとてもお世話になった。ランチ営業が終わり、ディナーの仕込みまでの休憩時間、店主は店の裏にある某城跡に足を運んでいた。来る日も来る日も。雨の日でさえ傘をさしてふら〜っと店から姿を消す。たまに変な形の石を拾ってきては「これは多分◯◯で〜」とお城に関する事を話してくれた。ただの妙な石にしか見えない私は、今日も店主はご機嫌だなぁ。と右から左へ聞き流す。自作したお城のジオラマをお客さんに見せて熱い城トークを繰り広げたりしていた。それがもう、かれこれ20年程近く前の話になる。
昨今のブームも手伝ってか、店裏の城跡も再建の話が浮上している。そして『店主さんがプロジェクトに参加してもらわんと再建できない。』とまで、行政から言われているそうな。コツコツと作っていたジオラマもよりスケールを増し、それにウン百万円の価値がついたらしい。
ただひたすらに好きと言うエネルギーがこんなに強力だとは。私自身にとっても目が覚める様な、強烈な報せだった。
やりたい事は やりたいだけ 何でもやっていい。
私が尊敬している苫米地英人氏も「我々はどう生きるのか?」の問いにこう答えていた。綺麗事でもなくこの世の真理だと確信している。その想いは日に日に強くなっている。
私も好きな音楽で、どうにか食っていけないものか?と日々思案している。気が付けば、どうやってマネタイズするかなんてスケベな事ばかり考えてしまう。でも、そういう思考は必要ない。みんなに自分の好きを提供する、それだけでいい。その一点からブレるな。戒めの為に、ここに記す。音楽の仕事ください。