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【感情紀行記】継続は力なり

 ここ最近、ちょこザップなるサービスが世の中に急速に広まっている。健康志向が高まっているのは近年のトレンドなのかもしれないが、低価格でどこでも簡単にというのが便利なのであるようだ。つい、伝聞調で書いてしまったが、もう数ヶ月間、このサービスを利用している。初めは友人が始めたことをきっかけに、お試し感覚で初めて見た。

 初めの二ヶ月間くらいは頑張っていたものの、段々と下火になってきた。運動習慣はついたものの、わざわざ室内の壁に向かって走ったりしたくなくなってきたのだ。外で、開放的な空間で、風に吹かれながら歩いている方がよっぽど気持ちが良いのだ。ここで問題なのは、月額料金を払うかどうかという問題になってくる。月額料金を払っているから、運動が継続できており、ちょこザップに行く代わりに外で歩こうという動機ができているのではないかという考えもできる。

 よく、この手の話をすると、継続は力なり、と言ってくる人がいる。しかし、物事を継続することが大の苦手で、よく投げ出してきた人からすると、鬱陶しい言葉でしかない。ましてや、強制的ではなく、自由意志に基づいて行動しているこの際は、継続が難しい。何かを継続することが容易な人々にとって、継続することが力になるのかもしれないが、継続することに力を尽くしてしまっている自分にとって、継続すること自体に労力を払い、結果何も得ることができないのだ。最低限継続することで終わってしまっている。自分は、「継続の力なし」なのだ。それはそうと、最低限の継続はしているのだ。毎回毎回、本当にちょっとしたことでも何かをすることによって継続という形を残しているのだ。そんな努力の継続を続けられた時、「継続よ、力なれ」と願うことしかできない。

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