Alternative Plans
去年の9月、暇なバイト中に将来のことを考えていた。やっと大学を卒業できそうで、これから今までよりももっと自由で長い人生が始まるのに、どんな生き方をしたら後悔しないのか、分かったふりをしていても心の底では迷ったままだった。
アルケミストの中では、"人が本当に何かを望むとき、全宇宙が協力して助けてくれる"と言ってはいたけど、自分にとっての宝石がなんなのか、いまいち分かりかねている。
今、ひとつだけわかるのは、少年はファティマを置いていっても、自分はその子を無理やりでも連れて