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ウクライナ難民の避難先

2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻して一年以上が経過しました。

ウクライナの人口は4,159万人(クリミアを除く)です。
そのうち、810万人以上が難民として国外に避難しています。
実に人口の2割が難民として避難していることになります。
ウクライナでは侵攻後に総動員令が出されており、18〜60歳の男性は原則として出国できません。このため、810万人の避難民の大部分は、子どもや女性、高齢者が占め、国内の父親などと分かれて暮らす家族が多いようです。

ウクライナ難民の避難先(欧州)

この表は難民の数で色分けされていて、例えば黄色が 一番多い「50万人から300万人」を表しています。

具体的に国別の避難先を見ると

  1. ロシア 285万人

  2. ポーランド 156万人

  3. ドイツ 105万人

ウクライナ難民の避難先(欧州)

意外にもロシアが一番多く、285万人を受け入れています。難民全体の35%に相当します。
一つには最も戦いが激しくなっているウクライナ東部は、もともとロシア系住民が多いため、ロシアの親族などを頼ってロシア国内に避難したものと思われます。
ただし、ウクライナ難民が強制的にロシアに連れて行かれたとの報道もありますので、戦争が集結しない限り、真相はわからないかもしれません。

次いで多いのはポーランドとドイツで、100万人以上受け入れています。

アメリカも20万人以上を受け入れていて(2022年12月時点)、第5位の避難先に該当します。

これに対し、我が日本は2291人だそうです。(2023年2月8日時点)
まさに桁違いに少ないことになります。しかも、2桁も3桁も違います。

難民の受け入れは簡単ではないのはわかりますが、武器などの提供ができない日本であれば、難民を多く受け入れるなどの支援のほうが現実的に思えます。
戦争が終結し、仮にウクライナが世界各国の支援に対し感謝の意を示すことになったとき、その対象に日本は含まれるのでしょうか?


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