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ニュースソース 第一位はSNS

過去10年間で、オンライン・ニュースが紙媒体やテレビを抜いて、多くの人々にとって1番のニュース・ソースになったという事実は、多くの人にとって驚きではないでしょう。
ロイター・インスティテュートのデジタル・ニュース・レポート2024によると、47カ国で調査した9万人以上の回答者のうち、77%がオンラインでニュースを入手しているそうです。

しかし、オンライン・ニュースの利用が多い中で、変化も起きています。
SNS が、ニュースソースとしてだけでなく、オンライン・ニュースへの入り口、流入経路としても、ますます重要な役割を果たしています。
2018年にはニュースサイトやアプリへの直接アクセスが最も一般的な入口であったものの、現在では検索やソーシャルメディアに次いで3番目でしかありません。

人々のニュースへの主な入り口が SNS にシフトしたことは、ニュースをより迅速に拡散し、よりアクセスしやすく、パーソナライズされたものにする可能性があるという利点がある一方で、ニュースはもはや編集者によってキュレーションされるのではなく、正確さよりもエンゲージメントを重視するように設計されているアルゴリズムによってキュレーションされるため、大きなデメリットもあります。
その結果、センセーショナリズムが本質に勝る傾向があり、人々が特定のトピックについてバランスの取れた見解を得ることが難しくなっています。

ニュースサイトやアプリへの直接アクセスが減ることは、プラットフォームシフトの影響を受けやすくなるため、パブリッシャーの経営を不安定にする可能性があります。
最近のAIツールの台頭は、そのようなプラットフォームシフトに拍車をかけています。
将来、人々はAIチャットボットに最新ニュースを教えてもらうだけで、出版社のトラフィックに大きな脅威をもたらし、広告や購読料の販売が難しくなる可能性があります。




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