アジアと東欧で軍事費が急増
インドや中国といったアジア諸国は、過去15年間にわたり国防費を毎年伸ばしてきました。
ただし、それぞれの国の経済と比較すると、支出は2013年以降、GDPとほぼ同じ割合で伸びており、昨年はインドで約2.4%、中国で約1.7%でした。
大国の軍事力の伸びに反応して、アジアの他の国々も軍事費が急速に伸びています。
例えば、カンボジアやフィリピンなど、地域の安全保障上のホットスポットである南シナ海に近い国々です。
さらに、日本や台湾のような東アジア諸国も、軍事費が増加しています。日本の場合は、長らくGDPの1%という軍事費のキャップがありましたが、現在では2%となっています。
ロシアの侵攻後、東ヨーロッパも軍事費も増加しており、アジア以上に急増しています。
北米の軍事費は変動しているものの、米軍が大半を占め、地域別で最大の軍事費であることに変化はありません。
西ヨーロッパの軍事費は、国の規模やGDPに比べて低すぎると批判されることも多いようですが、ウクライナ戦争が始まってからはわずかに上昇しています。
ラテンアメリカとアフリカの支出は全体的には安定しています。
ただし、一部の国は国防費を急速に伸ばしています。ブルキナファソ、ナイジェリア、モーリタニアなどで、メキシコでも増加しました。
直接的に我々の生活や、人類の進歩とは関係ないことに多くのお金が使われるのは残念な部分もありますが、多少仕方ないことでもあるのでしょう。