IOC、2030年、2034年冬季大会の単独候補に仏アルプス、米ソルトレイクシティ・ユタを選定。スイスは2038年大会の優先候補に。
国際オリンピック委員会(IOC)は11月29日、2030年と2034年の冬季オリンピック開催地として、仏アルプスと米ソルトレイクシティ・ユタ州を唯一の候補地として選定しました。
IOCの開催地選定委員会の責任者カール・ストス氏は、IOC幹部は今後、2つの候補地との具体的な議論に入ると述べています。
IOCは今後、7月にパリで開催される第142回IOC総会で両冬季オリンピックの開催土地を決定することを目指し、各国オリンピック委員会(NOC)を中心とした開催地候補とより詳細な協議を開始していきます。
フランスの開催地選定に伴い、他の2つの候補、スウェーデンとスイスが落選した形となります。
2034年大会の招致を表明していたのは、アメリカのソルトレイクシティ(ユタ州)だけでしたので、こちらは元々決定に近い状況でした。。
2024年に夏季オリンピックをパリで開催するフランスは、これまで3度冬季オリンピックを開催しています:1924年のシャモニー、1968年のグルノーブル、(伊藤みどりさんが銀メダルを獲得した)1992年のアルベールビルである。
ソルトレイクシティでは2002年に冬季オリンピックが開催されています。
仏アルプスで開催される2030年大会は、メリベル、クールシュヴェル、ヴァル・ディゼールでアルペンスキー、ラ・クルーサーではノルディック競技が行われます。オリンピック選手村は地中海の観光都市ニースに設置され、スケート競技が開催されます。
「フレンチアルプスとソルトレイクシティ・ユタのプロジェクトで本当に際立っていたのは、アスリートをサポートするビジョン、地域や国の社会経済開発計画との整合性、そして国民やあらゆるレベルの政府からの非常に強い支持でした」とストス氏は語っています。
IOCはまた、スイスが2038年大会招致のための「特権的な対話」に入ることを認めています。
このため、IOCは2038年冬季大会開催に関して、2027年末まではスイスを優先させ、他の開催候補地とは、話し合いに応じないと述べています。
したがって、もともとは2030年の冬季大会の招致を目指していた札幌市は、どんなに早くても2042年大会ということになりそうです。
もともと日本は国際スポーツ界での政治力が劣っていましたが、東京オリンピックでの電通スキャンダルでますます政治力が低下した印象です。
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