アメリカの貿易相手国
アメリカの貿易相手国のまとめです。
まず、アメリカの輸入総額は3兆2500億ドル(約420兆円)で、輸入相手国(表の左側)の上位は:
中国 5370億ドル
メキシコ 4550億ドル
カナダ 4380億ドル
です。世界の工場である中国はもちろん、隣国であるカナダとメキシコが大きな輸入相手になっています。
これら3ヵ国が段違いに多く、3分の1程度の規模で日本(1480億ドル)やドイツ(1470億ドル)が続きます。
ベトナム(1280億ドル)や韓国(1150億ドル)も健闘しています。
主な輸入製品は:
原油 (651億ドル)
通信機器 (126億ドル)
医薬品 (188億ドル)
携帯電話等 (110億ドル)
乗用車 (190億ドル)
です。
輸出(表の右側)を見ると、アメリカの輸出総額は2兆700億ドル(約270兆円)で、輸出相手国の上位は:
カナダ (3560億ドル)
メキシコ (3240億ドル)
中国 (1540億ドル)
上位3ヵ国は同じですが、隣国のカナダとメキシコが今度は上位に来ます。旧NAFTA、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)がアメリカにとって輸出入の双方で、いかに重要な意味を持っているかがよくわかります。
日本や韓国はそれぞれ800億ドル、710億ドルとなっています。
主な輸出製品は:
原油 (475億ドル)
天然ガス (229億ドル)
民間航空機エンジン (72億ドル)
大豆 (70億ドル)
輸出入ともに原油がトップであるということは興味深いですね。
輸出入の差である貿易赤字は1兆2000億ドルで、2022年に前年比9%拡大しています。
いずれにしても、日本はアメリカにとって、貿易額、主要貿易製品の観点から見て、重要なパートナーでなくなりつつあることは明白です。
日本としても、あまり拡大の余地のないアメリカ一辺倒ではなく、中国やそれこそロシアなどとの経済交流を優先していくほうが、日本の国益にかなうのではないでしょうか。