<考察>
● 問題では、E.Coli 感染による発熱に対してセファゾリン点滴を投与し、三環系抗うつ薬とヒスタミン H1 受容体拮抗薬の副作用による排尿困難に気付いていた。
● 実際の現場では、病院の時間外救急や、開業医では、症状が専門領域ではないことも多く、発熱→アセトアミノフェン頓服、排尿困難→α1遮断薬の処方追加→低血圧によるふらつき→アメジニウム処方追加→めまい→アデホス®・ベタヒスチン処方追加 といったように、症状に対して対症療法の薬剤がどんどん増えてポリファーマシーとなり、根本の治療が行われない症例もある。
● 薬を処方するだけが治療ではない。