
風邪薬とカテコールアミン製剤(レボドパ製剤)
一般用医薬品の添付文書では、次のような書き方をされていることが多い。

これは、他の風邪薬に同様の成分が入っていた場合、併用により過量投与になってしまい副作用などが強く出てしまうことがあるから。注意しなければいけないのは、ここに記載されている薬だけではない。
医療用医薬品の中に、次のような記載がされている薬剤がある。

フスコデ®配合シロップ
添付文書
これは、フスコデ®に含まれているメチルエフェドリンとの相互作用によるもの。エフェドリン類の一種であるメチルエフェドリンも、カテコールアミンも、アドレナリン様の作用を持ち、心拍数や血圧を上昇させるため、相乗効果により不整脈や心停止の原因となりうる。
カテコールアミン製剤 (レボドパ製剤ともいう) には次のような商品名の薬剤が含まれる。
・ネオドパストン®
・メネシット®
・マドパー®
・イーシー・ドパール®
・ネオドパゾール®
・スタレボ®
・デュオドーパ®配合経腸用液
・ヴィアレブ®配合持続皮下注
主にパーキンソン病の治療に使われる薬剤が多い。添付文書には「カテコールアミン製剤」とのみ記載があり、商品名や一般名は記載されていないので注意が必要。
<考察>
● 風邪薬でも飲み合わせは重要。「風邪薬だから」「数日しか飲まないから」といって安易に併用するのは危険。