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冬が嫌いな話
冬が嫌いだ。雪が降るし、暗くなるのが早いから。
早く暗くなるのが1番苦手で、心まで暗くなって気持ちが沈み込む。冬の夜だけが嫌いだ。昼寝をするととっぷりと暮れた日。目覚めるとあたりは真っ暗で泣きたくなってしまう。夏の夜は夕暮れから暗闇を待ち侘びているのに。
そして、雪が降る。ふわふわの雪ばかり降る訳がない。ここは東北、雪国。太平洋側はあまり降らないと言われているけれど、ある程度は降る。そして、積もる。ブリザードでホワイトアウトなんてこともある。しかも、道路はブラックアイスバーン。雪国の冬は長い。
マイナス2桁までいくこともある寒さについては嫌いじゃない。むしろ好きだ。息を吸えば肺を刺すようなキンとした冷たさ、寒いというより痛い。外にいると感覚がなくなっていくのが分かる。乾燥している空気は深く吸えば鼻の奥がツンと痛くなる。
早く暖かくならないかなあ。