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PRODUCT LIFE CYCLE & human life cycle
革を知ること、作ること、使用すること。
それは正にSustainableなこと。
革は本来「食肉」の副産物です。食肉用に処理された後、残った皮を鞣し工程を経て「革」となります。もし「革」として使用することをしなければ一つの産業そのものが疲弊し、且つゴミ問題、動物の生活圏の保全ができないなど、負の連鎖が生まれます。つまり「革」が生まれること、使われることは動物、人間にとって重要な自然環境の循環に繋がると考えます。
革となったら出来るだけ早く「製品」に組み立てる事は最も重要な要素です。
なぜなら革となった後も素材は生きている(呼吸し続けている)からです。
それがタンニングと言われるものです。
馬具の世界で最も多く使用する素材は「革」です。理由は最も堅牢度が高いから。
なぜ堅牢度が高いのか。「革」となった後も生きている(タンニングし続けている)からです。時代を経てもなお、製品が残るのは素材の耐久性が高いが故、このポテンシャルを最も良い環境で組み立てることこそ、PIENIの大きな役割。
そのため、PIENI では「設計」に重きを置いています。どの様に立体を作り、どの様にしたら革素材のポテンシャルを最大限引き出せるか。
それが命を守る道具を作る現場の責任だからです。
最後の味付けとして“fashion”をふりかけます。それはほんの一振りで十分。他には何もしない。つまりプロダクトとは哲学です。モノ作りには常にモノ、コト、ヒトが大きく関わり、循環が生まれる行為、それらを一つのアイテムに全て表現できた時、それが良いプロダクトが生まれたと判断する時だと信じています。
馬具屋で学んだ経験と知識、革と自然への感謝、日常の尊い瞬間を感じながら、最小限でプロダクトする事こそが、PIENIのPRODUCT LIFE CYCLE。
何を、何のために、何で行うのか。
全てには必ず理由があり、それを明確にしていくだけで、人間だけでなく動物の生活、そして自然環境まで豊かさを持続できるのかも知れません。
プロダクトの在り方を追求すると、lifestyleにまで目を向ける必要が出てきます。
食べることは、生きること。
食べるものが大きく影響するのは人間も動物も同じ。
いい革とは。。。
動物が食べるもの、住環境、全てが豊かであれば、いい革という副産物を獲ることができます。人も同じではないでしょうか。いくら良いモノを身に纏っても、食生活が豊かでなければ、Lifeは決して豊かにはならないのでは。
PIENIでは革の特性を最大限活かすプロダクトに特化しているため、日本で生まれた100%ORGANIC PIG LEATHERを使用しています。
ポテンシャルの高さ、堅牢度、牛革にも全く引けをとりません。
日々の豊かな暮らしを想像する、最小限でプロダクトする事こそが、PIENIのhuman life cycle。