私が精神科看護師になったワケ。
おはようございます。
朝にこのnoteを書いているので、挨拶はいつもおはようのピエールです。
(きっとこのnoteの完成は夜になるだろうと思いながら書いています)
さて本日は、自己紹介編Part2になります。
私がなぜ精神科看護師を目指そうと思ったのか。なぜ精神科に行ったのかについて書いていきたいと思います。
理由は、子供時代にまで遡ります。小学生低学年の頃の時期です。
私は、じっとして授業を受けるのが苦手な子供でした。授業の度に毎回、
「先生、後ろのロッカーにノートおいてるので取りに行っていいですか」
「○○くんがこんなこと言ってきました」
とかなんとか、理由をつけては席を立っていました。
そしてさらに、忘れ物が多かったんです。
次の日の時間割を組むということをしなかった私は、大体朝に教科書なんかを準備します。が、朝が弱いので完璧に準備できるはずもありません。
教科書なしで授業を受けるのは少なくありませんでした。国語のノートに算数の計算式が書かれてることなんてしょっちゅうありました。
そんな小学生時代を送っていたので、当然三者面談ではそれらのことについて指摘を受けます。
(この頃の3者面談は大人たちに怒られるというイベント以外の何物でもなかったなぁ)
「お母さん、この子は活発で元気があるのですが、集中力に欠けており授業に集中できていない節があります。また、忘れ物も他の子に比べると目立ちます」
担任の先生の言葉です。これを聞いた母はきっとショックだったことでしょう。
なんせ私は長男でしたので、第一子が不真面目で勉強が他の子よりできないと言われたんですから。
ある日、母からこれ読んでみな、と、ある一冊の本を渡されました。
ADHD(注意欠如多動症)の子供の特徴が描かれた本でした。
その頃は、ADHDを障害だと認識していたので、母から自分が障害児として見られていることを知ります。
「普通に生きているだけなのになんで?」
「他の子も忘れ物するじゃないか、他の子も席を立ったりするじゃないか。なんで私だけ?普通じゃないの?」
とてもショックでした。その頃の記憶はあまり思い出せません。小学生ながらこんな思いを抱えて過ごす日々となりました。
当然母から渡された本には一切手をつけなかったです。今ではどこに行ったのかすらわかりません。
自分は周りとは違う人間なんだなという思いが芽生えます。それと同時に、周りとは違うという思いが劣等感となりダメな子なんだ。障害児だから違うクラスにいなきゃいけないんだろうか、ここにいていいんだろうかと思っていました。
この劣等感に対抗するための手段として、子供ながらに考えたものが自分は特別で能力があるんだと思い込むことです。
(これが過信となり人を見下すことになり自己嫌悪につながっていきます。)
そんな思いが中核にあるまま小・中学校を卒業します。
そして高校からは看護学校に通ったもんですから、医療的な知識を学ぶようになりました。
そこで私が特に関心を持ったのが”精神疾患”でした。
精神疾患は幻聴(本人には本当に聴こえる音や声)や意欲低下、対人関係の不得手なんかで日常生活に困難感を感じています。そこに統合失調症やうつ病、発達障害という診断名が下され、精神障害者として治療を受けるんです。
この話を聞いた時、なんだか私に似ているなと思ったんです。
幻聴体験も意欲低下も対人関係が苦手なのも、本人にとっては現実に起こっているわけで、本人にとってはそれが普通なんです。それが病気の症状の一つだとしても、その人には自分ごととしてしか捉えられないので、普通だと感じます。
幻聴に「家の窓を割れ」と言われれば割ってしまう人だっています。一見周りから見れば奇異な行動に見えるかもしれません。しかし誰だって顔も知らない人からいきなり「窓を割ってこい」と言われ続ければ正常な判断ができないものではないでしょうか。
何度も言いますが、上で示した例のように本人たちにとってはその日常が普通なんです。その普通を他人から受け入れてもらえないので、生きづらさを感じています。あの小学生の頃の私のように。
そんな人たちが、生きづらさを克服し地域社会で生活しようと試みている場所があることを知った私は、
同じ思いをしている人たちに少しでも支援がしたいという思いが芽生えます。
そこから精神科看護に進むことを決めました。
学校の先生や親からは、若いうちは多く経験を積んだ方がいいよと精神科以外の道を進められましたが、強く断りました。
だからこそ、今精神科看護師として働いているのがとても楽しいです。
まだまだ患者さんにとって私は無力です。3年目の素人看護師です。
しかしそれでも、同じ思いを持っている人として精神疾患の方々に寄り添っていければいいなと思っています。
これが私が精神科看護師になった理由です。
ありがとうございました。
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