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松濤Ciftに遊びに行きました

渋谷Ciftでの四者面談の際に、「荷物を極力減らしてもまだ多いかもしれないので、トランクルームを借りる必要があると思う」という話を、健介さんとローラちゃんにしました。
私が当時住んでいた目黒駅徒歩2分の部屋は、海外にいる子供たちが年数回一時帰国する際も一緒に快適に過ごせるくらいの広さを確保していたので、ひとり暮らし用としてはだいぶ広くて、そこから「Theひとり暮らし」な面積に移るので、もう処分しても処分しても、何らかの形で別の場所も用意しないと、持ち物が行き場をなくしてしまう状況だったのです。

ふたりは「1箱から預けられるサービスがあるよ」とか、「渋谷Castにもトランクルームあるけど、残念ながら13階の入居者は契約できない」とか、可能性を一緒に考えてくれ、その話の流れで、「松濤の地下に置けるかもしれないから聞いてみたら?」ということになり、メッセンジャーのグループで松濤メンバーとやり取りして、翌週末に地下室を見せてもらいがてら、遊びに行くことになりました。

私は昨年父を亡くしているのですが、父が最後の日々を過ごしたのが松濤でした。
当時、悲しさと不安と愛情に押しつぶされそうな心を抱え、何度も何度も渋谷駅と往復した記憶がよみがえってくるので、父の死後どうしても松濤方面には足が向かずにいました。
こんな機会がなければ、さらに何年もこちらの方面に来るのは避けていたかもしれないなあ、と思いつつたどり着いた松濤Ciftは、渋谷とは全く違う、大きな一軒家。
表札が家族感満載です。

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出迎えてくれたのはあいりちゃん。アムステルダムで10代を過ごした帰国子女で、大手日系企業で働いた後に独立し、今は子供たちが信頼できる大人の「友だち」を作り、より視野を広げたり、良い影響を与え合えるようなコミュニティを作っています。

肝心の地下室は、入り口に住人の持ち物が置かれすぎていて下まで降りることができず、かわりに響ちゃんが借りている部屋の地下収納を見せてもらうだけになったのですが、ローラちゃんが渋谷Ciftでそうしてくれたように、あいりちゃんもひと部屋ひと部屋説明しながら、11LDK茶室付きの大きな家を案内してくれました。

「この間ちょうど響の20歳の誕生日で、みんなで盛装して庭のウッドデッキをパーティー会場みたいにデコレートしてお祝いしたの」
と話してくれるあいりちゃんの後ろを、さっきまで生後数か月の赤ちゃんを寝かしつけていたメンバーが通り過ぎる。
みんなの仕事場になっている広い机で作業するママの後ろでは、学校が休校中で昼間も家にいる小学生が読書中。

渋谷のCiftは各戸にバストイレキッチンが完備されていて、シェアハウスではなくコレクティブハウスだけれど、ここCift松濤はお風呂も2か所のキッチンもみんなでシェアする、一軒家の大家族という感じ。

Ciftそれぞれに個性があり、そこに住む人たちのケミストリーでその個性が変化し成長しているのが面白い。ほんと、これってアート作品だわ。

「健介が『りえこさんきっと松濤ともシナジーあるから、あいりとりえこさん会うの楽しみ』って言ってた意味が分かった」
の言葉に見送られ渋谷駅まで戻る道は、もう悲しさとも不安とも無縁で、新しいフェーズに踏み出したんだ、というワクワクに満ちていました。



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