Ciftと渋谷Castの関係
Ciftは現在国内外に複数箇所ありますが、そのどこかに居住していないとCiftメンバーなわけではありません。もともと多拠点、多肩書のクリエイター中心のコミュニティなので、常に決まったロケーションにいる人はむしろ少数派かも。
そして、全てのCiftがそうではないと思いますが、渋谷のCiftに関しては、住居の賃貸契約自体は東急リバブルを通して、普通に敷金礼金手数料(今どきフリーレントとか珍しくないのに、昔ながらのスタンダードで設定されてる)を支払って、入居者それぞれが行います。家賃も渋谷の一等地の賃貸物件のお値段なので、決して安くないです。
渋谷Castは下層階にはショップやオフィス、コワーキングスペースなどが入っていますが、13~16階はレジデンスフロアで、そのうち15、16階は通常の(もし空いたら普通に申し込んで入居できる)賃貸物件であり、14階は月単位で契約できるサービスアパートメントで、13階だけがCiftの生活拠点です。
もともと渋谷Castを設計した際に、東急側が「13階はクリエイターの集う空間にしたい」という希望を持っていて、それと健介さんのCiftのコンセプトがマッチして、このようになったと理解しています。
13階に住む=Ciftの仲間である
は間違いではないですが、Ciftは認識を共有するコミュニティであるのに対し、渋谷Cast(Cift渋谷)はあくまでも生活の「場」です。
「場」で生活していることは、コミュニティの一員としての必要条件ではないので、Ciftの中には、国内外のどのCiftでも生活していないメンバーもいます。
そして、これまでの記事でも少しふれたように、Ciftのコンセプトに賛同し、共に「拡張家族」として外に開いていく姿勢があって初めてメンバーになることができるので、誰でもCiftのメンバーになれるわけではないし、渋谷Cast の13階に住めるわけではありません。
そのセレクティブさが、まさに私が以前Ciftに何となくネガティブな印象を持っていた理由でもあるのですが、実際にコミュニティを理解していくと、確かにいくつかの基準や条件によって、互いに「選び、選ばれる」プロセスは必要なのだなと思えてきます。
自分の意志でコミットすることを選択したのだという自覚を持ち続けるためにも、これはとても大事なことで、学校でも、会社でも、職業でも、友人関係でも、いろいろな関係性において共通していると思います。ましてやCiftは、血のつながりがない他人同士が主体的に「家族」になろうというのだから、むしろセレクティブでない方に無理があるなあ、と今は思います。