豆のスツール 〜はじめての相欠き継ぎ〜
基本の幕板スツールができたので、次は相欠き継ぎ加工に挑戦することにした。以前は難しそうに感じてたことも、一つ何かをクリアすると不思議とできる気がしてくる。将棋や連珠のように、初心者が階段を一つひとつのぼって良い循環でステップアップしていくのに似ている。
加工はトリマーの溝掘りで行った。丸ノコやのみを使う方法もあったなと終わってから気づいた。いろんなルートで解を出す数学の証明問題みたいだ。実際DIYってかなり頭を使う。頭の中であーだーこーだ問題を解いてる。
段々と慣れてきたのか、前に比べてガタツキが少なかった。練習は偉大だ。カットの精度があがったんだと思う。
当初は基本の丸スツールを作る予定だった。でもこの丸型は杉無垢ボード(厚さ25mm)の端材からとっていて、座面が少し薄くてバランスが悪い気がした。もう少し厚い30mmとなると、カフェ板(これも杉)という素晴らしい資材がある。でもカフェ板は細くて、丸型にするには接ぎ合わせが必要だ。接ぎ合わせにも挑戦するか、諦めるか、、と考えていたとき、細さを活かして豆型にすることを思いついた。
座面はカフェ板、脚は赤松、貫はメルカリで仕入れたオーク、今回も全部端材で作った。カフェ板は思い描いていた厚みにぴったりで、これにしてよかった。カフェ板はそのまま買っても1200円ぐらいだけど、私はホームセンターの端材コーナー(カットサービスの末に余った端材)でいつも買っている。捨てられた子、と思うと何故か連れて帰りたくなるのだ。
座面の加工はジグソーで行った。このBOSCHのジグソーは2016年に店を開く時に初めて買った切断物の電動工具だ。当時は知人に糸鋸を借りて、このジグソーと糸鋸でいろいろな木材を切り刻んで看板やらコースターやらを自作した。
貫を上部と中断に二箇所入れて強度もばっちり。小ぶりの可愛いスツールになった。座るのはもったいないので、玄関のちょい置き担当になった。買い物帰りにこういうちょい置きできるものがあると助かるのよね。
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