9月末までcafe休業します&連珠A級リーグ入り
先日連珠名人戦の関東二次予選が行われ、幸運にも勝ち抜くことができました。おぼろげに描いていたA級棋士という夢が、まさか現実になるとは、しかもこんなに早く。自分でも驚いてます。
しかし現実感のない憧れや夢だったA級入りが、にわかにリアルな問題として身に迫って来たのは、棋友・牧野五段がA級入りしそうだったからです。どうしても同じリーグに一緒に参加したい。今年でなければダメでした。競争の苦手な私がこれほどまでに枠を欲して必死になれたのは牧野さんのおかげです。
もう一つ今年でなければならない理由がありました。6月に入り、店を再開してから、現実としてどう動かしていくか、どう未来を描いていくか思い悩むことが増え、明け方まで眠れない日が続きました。心療内科を受診したところ、軽い鬱症状とのこと。幸いにもすぐに治療を始められました。体のためにもしばらく店のことを考えるのをやめよう!と前向きに療養しようと思ってから、本当にぱったりと悩まなくなり、それどころか(薬の効果か?)他人や他店と比べたりもしなくなりましたし、焦りやネガティブなことは全く考えなくなりました。
穏やかではあるのですが、不調が全部体の方にあらわれてるようで、不眠、食欲がない、すぐ疲れてしまう、発汗や動悸、などがあります。心の方は怒ったりもなくなったし些細なことは気にならなくなったし、快適すぎてこのままでもいいかもと思うほど笑。
というわけで、心と体の疲れをとること、休むことが今の自分の仕事になりました。そして幸運なことに、連珠だけは出来ました。先崎先生の本に詰将棋が解けなくなった、ということが書いてあったのでとても心配してるのですが、ほんとに初期の段階だと思うので今のところ大丈夫です。ただ普段食事を作るにも一行程ごとに横になって休むほど疲れやすいのに、連珠の対局だけは馬鹿力で乗り切ってて、過集中を起こしてるのでしょう。体には負担をかけてる筈なので、気をつけたいです。
わたしには事業の他にもう一つの大事な夢があります。店が思うようにできなくて、この上連珠までできなくなっては大変です。今のうちに治したい。そしてただ休んでるだけではもっと病んでしまいそうです。生きがいである連珠を打ちたい。対局がしたい。その一心で、二次予選は頑張りました。
これまで応援してくださった方、教えてくださった方、連珠のために生活や仕事をサポートしてくださった方、いっぷくのスタッフちゃんたち、皆んなのおかげで幸運を掴めました。
一緒に行きたかった仲間もいました。誰もが入れるわけではない席です。もしかしたら、もう二度と座れない場所かもしれません。私はこの夏はA級リーグのためのコンディション作りに集中するしようと思います。
私は人を楽しませることを生きがいとしてます。いっぷくがその場所でした。マスクで笑顔が見えない、離れて座らなくてはならない、これまでのいっぷくの楽しかった思い出を上書きしなくてはならない、そんな辛いことをするくらいなら、別の方法で楽しいことをしたかったのです。その方法がわからず悩みすぎてこうなってしまいましたが、神様が居場所を与えてくれました。連珠を頑張ることで、どこかの誰かに何かを感じてもらう、いっぷくの代わりに、今はその方法で人を楽しませたいと思います。
noteでサポートしてくださったみなさま、再開を心待ちにしてくださってる皆様にはお待たせすることになり心苦しいですが、どうかお許しください。A級に出られたことで、またいっぷくで写真展をやるという目標も生まれましたので決して閉店はいたしません。気長に待っててください。
※休業中も一部講座や教室、部活など単発の催しは行いますのでまたTwitterでお知らせします
※写真はA級入りのご褒美に豊洲市場で食べた寿司です。普段ヨーグルトとか、トマト一口、ぐらいしか食べられないこともあるのに、連珠はできるわ、ウニ軍艦は食べられるわ、鬱病って割と都合いいものですね!(笑)
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