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戦士達の冒険と記録 ~定期ゲーの記者は見た!編~ Rの手記

 「ポーンさんがやった果てのヘレン」(以下ポレン)がどういうジャンルのゲームなのか、と言われると「あれはなんだろう?」と皆頭を悩ますのではないのだろうか。

 ポレンといえば「オリジナルのキャラクターを登録する」「能力値は自分で決める」「多人数プレイである」「試合には一切プレイヤーは関与しない」あたりが大きな特徴だろう。逆に、これらの特徴をもったゲームが他にないか検索してみたが、ヒットするものは見つけられなかった。(逆に類似性があるゲームを知ってる人は是非ご連絡ください)

 さて、そんなポレンではあるが一部の界隈からはポレンというゲームはこのジャンルに当てはまるのではないか、と言われている。それがいわゆる「定期ゲーム」である。
 定期ゲームの定義は様々あるが、今回は「登録フォームから行動内容を送信(宣言)し、週1回などの決まったタイミングで、参加者全員のゲーム結果が更新されるタイプのゲーム。」(by Rの手記より)と定義し、ポレンをその視点から読み解いて見ようと思う。


 今回ご協力をお願いしたのは定期ゲー情報配信サイト「Rの手記」のオーナーを務めるRの手記さん(ややこしいので、以下手記さんと呼ぶ)。多分定期ゲーやったことがある人でお世話になっていない方はいないであろう、老舗のサイトオーナーである。

参考サイト:Rの手記
こちらが手記さんが運営されるサイト「Rの手記」。
設立は2006年5月。実に18年以上の老舗である。ちなみに、現存する最古の記事はなんとインタビュー企画の記事。いやぁ、私達同じようなことしてますねぇ~!

■自己紹介をお願いいたします。

 Rの手記(Rnosyuki)と申します。ポレン11は「アールノ」と「ねこ騎士にゃんすろっと」で参加しました。
 定期更新型ゲーム(定期ゲ)などのオリジナルキャラクター登録型ゲームを遊んだり、関連サイトの運営をしています。 ボードゲームやTRPG、PBW、コンシューマーゲームやアーケードゲームも嗜む程度ですが遊んでいます。 プレイヤー名としては「R」よりも「手記」と呼んでいただけると嬉しいです。

引用:魔星会ポレン11より
こちらが手記さんの代表的キャラクター、「アールノ」くん。JOBは星士でヒーラー&サポート型の構成をしている。

■元々ポレンに参加される様になったきっかけをお教え下さい。

 2019年にサイトの副管理人にフローズンSさんをお迎えし、フローズンSさんが各ゲームの締切をまとめた記事を投稿していたのですが、そこに『ポレン6』が含まれていたことで初めて『ポレン』の存在を知りました。
 『ポレン7』開始時にもサイトのトピックスとして取り上げましたが、実際に初めて参加したのは『ポレン10』です。

引用:Rの手記~「ポレン7」エントリーを開始(12/13~20)~より~
ポレンは7から大きくルールが変わり任意のリージョンを組めるようになったが、実はこの時期からいわゆる定期ゲー出身の人も多く見受けられるようになった。
もしかしたらRの手記さんのこの記事も一役買っているのかも…!?

 認知してから『ポレン10』での初参加まで間が空いているのですが、『ポレン』用にアールノくんの絵を描いていただいたことと、毎年、定期ゲプレイヤーの間でも少なくない人数が『ポレン』に熱狂していることから、1プレイヤーとしての過ごし方を紹介し、何が楽しかったか(もしかしたら、楽しめないかもしれないが、その時はその結果)をブログに書き綴りたいと思い、参加しました。

 ー参加されるのに、勇気いりましたか? また、ゲームのルールは公式サイトなどを見てすぐに理解できましたでしょうか?

 自分で描いた絵で参加すること、動画に載ることが恥ずかしかったのが一番のハードルでした。
 これはポレンに参加することについて権利を持つ絵であれば良いということで、ポレンに参加していた「たまちゃん」にアールノくんのイラストをポレン用に描いていただいたことでこの点はクリアできました。

 ゲームのルールは……誰かと合わせるでもなく、1回戦で負けて当たり前と考えていたので、あまり悩まなかったというか。
 とりあえず参加してみよう、というのが先にありましたね。
 アールノくんで参加することを先に決めていたので「『テレパス』か『星士』にしよう」「まずHPに1振って、技を出すのに必要なMPに合わせてMPを決めたらいい」というように登録内容を決めていきました。
 苦労することもなく、楽しかったですね。

引用:【ポレン11・完全攻略】真似するだけで勝てる!! 【謎のおっさん現る】より
余談だが主催のジスカルド氏…のお知り合いが初心者の方のための講座動画もあげている。
毎年少しずつゲームシステムが変わるため、毎年初心者向け動画を作っているので、なにもわからん~! という人はこちらも参考にしてみよう。
なお、ジスカルド氏…のお知り合いは素でゲームシステムを間違えて把握していたりするので、誤った情報をお届けすることもある。あしからず。

■サイト「Rの手記」について簡単にご説明ください。

 現在はオリジナルキャラクター登録型交流ゲーム等と呼ばれることが増えていますが、定期更新型ゲームや非同期型オンラインRPGと呼ばれるオリジナルキャラクターを登録して遊ぶゲームを紹介するウェブサイトです。

 もともとは『DARK KINGDOM3』(DK3)という週1回更新の定期ゲの情報サイトとしてスタートしました。
 特定タイトルの関連リンク集や、定期更新型ゲーム情報を扱う週1回のメールマガジン+ブログ記事等のコンテンツ変遷を経て、現在のマイペースにゲーム紹介記事を書くブログサイト兼リンク集になりました。

 ー結構長いこと運営されてますが、大変なこととかありますか? 今も更新されるモチベーションや原動力は一体何でしょうか?

 そうですね……週1~2回更新の定期更新型ゲームが少なくなり、そうではないオリジナルキャラクター登録型ゲームに、これまでの定期ゲのGMやプレイヤーが移行していった頃……2016年から2019年頃はサイトの更新があまりできていませんでした。
 自分自身も忙しくなり、遊ぶ時間が少なくなって、ゲームもあまり楽しめていなかった頃ですね。
 いまはゲームに対するモチベーションが高いので、書きたいことに対して執筆できる時間が追い付いていない状態です。
 自分が使える時間の中で、楽しく遊ぶことが上達したのかなと思います。 応援の言葉、ブログやキャラクターへの言及、記事のリポストなどが、どれもモチベーションにつながっています!!

引用:Rの手記より
手記さんが運営するRの手記のアーカイブをみれば、どの月にどの頻度で更新されているかわかる。特に2023年7月は記事が28本ということで、ほぼ毎日更新されているのがわかる。控えめに言って変態凄い。

■実際ポレンは定期ゲームプレイヤーからみると、どのようなゲームですか?

  ーっていうか、ポレンって定期ゲームでいいんでしょうか?笑

 『ポレン10』に参加した時の記事を見返していたのですが( https://rs-game.link/phelen10_1/ )、再三「『ぽれん』は広義でも定期更新型ゲーム(定期ゲ)には当てはまらない。」って書いているんですよ! 今もそう思っています。
 「定期ゲリンク集」に入れていますけど……(笑)

 「Rの手記」の線引きとしては「プレイヤーが創作したオリジナルキャラクターを登録して遊ぶオンラインゲーム」で、自分が紹介したいものを扱うことにしています。
 既に『ポレン』には定期ゲプレイヤーがたくさん参加されていたことからも、相性は良さそうだと思っていました。
 むしろ、現代の定期ゲよりも、昔ながらの狭義の定期ゲと共通した特徴があると思います。

 ・オリジナルのイラストを設定できる
 ・他のプレイヤーさんのキャラクターとチームを組むことができる
 ・ゲームのシナリオが進むタイミングがプレイヤー間で共通になっており、プレイ時間で差が付きにくい(忙しい人でも遊びやすい)
 ・決まった時間に結果が発表される プレイヤー文化としても、決まった時間に動画のチャット欄やDiscordにプレイヤーが集まってきて、リアルタイムに感想を話せること

参考:百合鏡公式サイトより
上記の条件にすべて当てはまる(多分)「これぞまさしく定期ゲー」と言われる作品の一つがこちらの「百合鏡」。
現在まで7期続けられている。もう間もなく8期がはじまるらしい。詳細は公式サイトをチェック!

 昔は更新時間の前後に、チャットやMSNメッセンジャーに人が集まっている光景が多々ありました。ファンアートやキャラクターの描き合い、バザーのお礼絵の投稿には、共通の雰囲気を感じます!

引用:RayetさんのXより
今年もたくさんのファンアートが描かれたがアールノ君のファンアートもたくさんあるよ!試合外での交流もポレンの魅力の一つですが、定期ゲーでもファンアートのかきあいっこがあるんだとか。

■ポレンに参加されてみて、新たな発見などはありましたか?

 まずは、所属が2つのチーム(リージョン)に分かれて、スポーツのように観戦することの楽しさ! リアルタイムで皆でワイワイできること、声援や解説……ボイスチャットでも文字チャットでも興奮しますよね。
 また、キャラクターの魅力や戦術について、自分1人では気付けない、分からないことを知ることができるので、深く楽しめます。
 あとは、音楽や効果音の持つ力でしょうか。 コンシューマゲームでは当たり前に受け入れており、自分自身ゲームミュージックも良く聞くのですが、TRPGのセッション中にGMが音楽を流す(途中で切り替える)という遊び方が苦手で。

定期ゲーム「Battle of Five」より。キャラクター画面。
定期ゲーム「Stroll Green」より。バトルログ画面。

画像提供:手記さん
定期ゲームではバトルログは文字ベースで出てくる事が多い。カットイン(画像)を差し込むことや専用のセリフを設定することもできる。
ポレンのバトルログは動画ベースだが多くの定期ゲームは文字ベースなので、私的には小説を読んでいるようなイメージに近い。

 ブラウザゲームの定期更新型ゲームやAP制ゲームにはBGMはありませんし、あまり求められていないでしょう。でも、ポレンは音楽や効果音の重要性というか、作品に占める割合が大きくて、これは今までサイトで扱って来たジャンルのゲームとは全然違うなと思いました。

引用:ポレン11 43日目より
ゲームパートが終わったかと思えば突然GMの楽曲制作動画が始まったり、散歩動画がはじまったり、時には実家に帰った時の動画が配信されたりもする。
割とGMの自由さがあるのもポレンの特徴かもしれない。

■多くの定期ゲープレイヤーがポレンには参加しているわけですが、何が魅力的なのだと思われますか?

 皆さん、自分のオリジナルキャラクターが活躍できる場所に飢えているのではないでしょうか! ポレンはジョブの縛りはあるものの、キャラクターの背景(出身世界)を特に選ばないのも魅力的ですよね。何でもあり。

引用:ポレン11 第177試合より
ポレンではプレイヤーの意思意見とは関係なく、GMであるジスカルド氏によって勝手にキャラクター性の肉付けがされていく。
エフェクトだったり、へんな語尾をつけられたりと様々であるが、新たな活躍の仕方、といえば確かにそれも一理ある。

■ちなみに、AMゲーム他にもプレイされたことありますか?

 それが……『ポレン』以外無くて……。
 ということで、みやさんのインタビューの前に『GGD2』やらなきゃって思って、 みやさんから「ソロならアンドロイドがオススメ」と聞いて少し遊びました!
 (潜伏:36回/死亡:8回/全滅:9回/敵殺:20人)
 音楽やジョブ、技、そして台詞の言い回しや世界観など、『ポレン』で知りつつあるAMの空気と共通したものを感じています。
 訳も分からず理不尽な死に直面するあたりも……(笑)
 これ何年前のゲームでしたっけ?

画像提供:手記さん
#PR #手記さんがどうしても 、っていうからPRするね★
GGDは数あるアンディー・メンテの中でももっとも「マゾい」といわれる特殊ゲーであり、かつプレイしてハマってしまった人は抜け出せない。という大変中毒性が高く楽しいゲームです。初出は2005年。もうすぐ20周年だぞ★
以下のURLから本体のDLが可能。みんなでレッツプレイ!
https://andymente.moo.jp/html/ggd.htm

 また、うどん県からも無事脱出できました! ゲームオーバーになってもガハハと笑い飛ばせて、最後までテンポよく遊べて楽しかったです!

引用:App Storeより
スマホで遊べる脱出ゲーム! シンプルゆえに奥深く、AMっぽいゆるーい雰囲気が楽しめます。Androidでも遊べるよ!

 ーこの記事を書いてる間に「音涙」という新作の音ゲーアプリもでてきたんですが、こちらはいかがでしょうか?笑

 はい! 「音涙」、みやさんに教えていただき、1週間ほどプレイしています!

 音ゲーとして奥から手前にノーツが流れてきますが、直感的に遊びやすいですね!  結構良い感じでプレイできたと思ってもスコア評価が低くて「なっ、厳しっ」と初めは感じましたが、自分の腕前に加えてキャラのカードで伸ばしていく感じなのですね。
 楽しく遊ばせていただいています。

 ジャンルは違えど、楽曲やアイテム名、リージョンのシステムに、アンディーメンテさんらしさを感じています。 あと、自分が遊んできた音ゲーと比較すると、1曲の長さが長いように感じるので、集中力の持続性も試されるように思います。

参考画像:音涙アプリ内より
「音涙」は最も直近で発表されたアンディー・メンテの最新作音楽リズムゲーム。楽曲は毎月どんどこ増えてます。
AndroidとiOSどちらでもプレイ可能。ちなみに、手記さんは「Arno」で登録されている。「R」という登録名もあるがそれは別人なのでご注意を。

■来年以降のポレンでやってみたいことはありますか?

 リージョンでの参加は楽しかったですね!
 にゃんすろっとは、ステータスや技をリージョンメンバーと相談した上で登録していたのですが、アールノくんも他の方と相談してビルドを組んでみたいですね! でも無所属も楽しかったので悩ましい……。
 あとは、プレイヤーの画力を上げて、いろいろできることの幅を広げられたら……でもこれは来年よりもっと先の話になりそうです。

■最後に、「ポレン11」のご感想、ジスさんへのメッセージをお教え下さい。

  『ポレン11』ではリージョン「わくわく」「たのしい」に参加させていただいたのですが、「ぽれん」のおかげで、文字通り年末年始をわくわく・たのしく過ごしました。
 たくさんの素敵なキャラクターさん、産み出したプレイヤーさんとも出会えて嬉しいです! ジスカルドさん、ポレン戦士の皆さん、ありがとうございます!
 そしてみやさんもありがとうございます!合言葉は「GGD更新こいや」で良いですか?(笑)


 全く関係ない話ですが、アールノくんと当方のキャラクター、コンセプト似すぎで怒られないかヒヤヒヤしてました。が、全然そんなことなく受け入れてくれた手記さんに心より感謝です。(念の為申し上げますがキャラクターの初出は当然ながらアールノくんのほうが圧倒的に早く、当方は当方でポレン10までアールノくんの存在しりませんでした。ホントだよ!)
 これも御縁なので、今度なんか二人で面白いことできたらいいですね。

 今回のお話、結論言うと「多分ポレンは定期ゲーじゃないっぽい」ということですが、定期ゲーは定期ゲー、ポレンはポレンで面白いところがあるのでそれぞれの楽しさをいい感じにエンジョイ出来ればいいなぁ、と一プレイヤーは思います。とりあえず今度一緒にGGDしようぜ!笑

 それでは今日はこの辺で。
 次回もまたみてポレン!

■ご協力一覧
手記さん
手記さんのポレン11参加キャラクター
アールノ
ねこ騎士にゃんすろっと

■SpecialThanks
アンディー・メンテ(ジスカルド氏)


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