戦士達の冒険と記録 vol.8 ウェル(ホーリー/リーヴィア)
「ポーンさんがやった果てのヘレン」(以下ポレン)ではみなさんがご存知のように陣営が2つに分かれている。アンディーメンテ陣営(AM)とステッパーズ・ストップ陣営(ST)の2つだ。
近年はAMやSTと言ったフリゲサークルのことをよくご存知無い方も増えただろうが、もともとこの2つはフリーゲームサークルとして人気を博していた。過去、最初期のポレンからこのお祭りに参加している人たちは、このサークルのコアなファンであることがほとんどである。
とはいえ、ファンでなければその陣営を選んではいけない。というルールはない。
現に、今の魔星界でキャラクター登録する際、陣営に関しては「特にいじらなくても良い」と公式に言われる程である。
とはいえ、例えば貴方がずっとどちらか片方の陣営で遊んでいたのなら、愛着や思い入れもあるだろう。
今回はそこから一歩踏み出し、新たな挑戦をしてみた方にお話を伺ってみたい。
--------------------------------------------------------------------------------------
今回お話を伺ったのはウェルさん。
STの顔の一人、ホーリーさんの人と言えばお分かりいただけるだろう。
■自己紹介をお願いいたします。
ウェル(werueru)です。「ホーリーの人」と云ったほうがたぶん伝わるかと思います。 ポレンには4から参加していて、毎年リーヴィアとホーリーを参戦させて頂いています。 普段は定期更新ゲームを嗜んでいます。戦争と平和が好きです。
■元々ポレンに参加される様になったきっかけをお教え下さい。
長い話になってしまいますが、大元のきっかけはステッパーズ・ストップ(以下ST)と出会ったことですね。
囚人のジレンマについて調べていたところSTの『少女と囚人のジレンマ』というゲームにたどり着きました。一人で囚人のジレンマができるという画期的なゲームです。
独特な世界観と儚くも魅力的なキャラクターに惹かれてST作品にのめり込むようになり、絶対的人狼や灼熱姫など、様々なST製ゲームをプレイしました。(ちなみに一番好きなST作品は『光あふれて死ねばいいのに』という小説です。) そんな折、STの掲示板でポレン3の開催を知りましたが、この時は参加しませんでした。当時はまだ絵を描いておらず、自作のキャラクターというのも居なかったからです。
ただ、いつか機会があれば参加したいなぁと思ったことは覚えています。 翌年、つくもしきさん(あかいほしやアカニナレの方)に影響されて定期更新ゲームを遊ぶようになりました。
このときに生まれたキャラクターが「リーヴィア」や「ホーリー」です。キャラクターも絵も用意できたので、これでポレンにも参加できるじゃん!となり、ポレン4からは参加するようになりました。
今回参加したリージョンのメンバーですが、『星食みの時間』はノノネヌさんが、『STreAM』はみやさんがスカウトした面々の集まりとなります。僕は人事に関わっていませんが、ねこれーさんやtemmさんを始めとして、ポレン9以前からのお付き合いの方が多いです。皆さんたいへん頭が切れるので、ビルド面で楽をさせて頂いております。 どちらのリージョンもしっかりとしたコンセプトがあり、物語力があります。魅力的なリージョンにお誘い頂けたのはありがたいことです。
■長年参加し続けてくれているウェルさんのキャラクターについて、その世界観や設定をお教え下さい。
リーヴィアは16歳の精霊魔導師(見習い)です。精霊魔導師とは魔力を糧に精霊をこの世に繋ぎ止め、契約によって使役する魔術師のことです。
リーヴィアは三人の精霊と契約していて、それが星空の精霊アイラ、純白の精霊ピュア、そして聖義の精霊ホーリーです。
ポレンではホーリーの活躍が著しく、リーヴィアよりホーリーのほうが目立っていますが、本来はリーヴィアがメインキャラで、ホーリーはサブキャラなんですよね。こういった逆転現象が起こるのも、ポレンの面白いところでしょうか。
リーヴィアは元々孤児で、『大聖堂』と呼ばれる魔術機関に拾われて精霊魔導師の英才教育を受けていましたが、閉塞的な環境に嫌気が差して脱走した挙句、迷子になっていろんな異世界へ迷い込んでいます。
異世界というのは各定期更新ゲームだとかポレンのことですね。ホーリーはそんなリーヴィアに振り回されつつ、持前の面倒見の良さを発揮して彼女を支えています。 いつか機会があれば、残る二人の精霊も登場させたいと思っています。
■ちなみに、ホーリーちゃんと竜子のご関係は…?
僕にも分かりません。(ぐるぐる目)
聖義の精霊ホーリーは「聖義=勝利」だと考えており、ポレン5の敗北で自分を見失ってしまいますが、ポレン6で竜子がホーリーを果てまで連れていってくれました。
それによりホーリーは自分を取り戻し、竜子に対しても特別な感情が芽生えることになります。でもその気持ちが何なのか、戦うことしか知らなかったホーリーにはまだよく分かっていません。 ポレン9では逢引したりしているので仲が深まっていることは確かですね。
■今年はAMでも参戦されていますがその経緯や、AM側からST陣営を見た時どのようにお感じになったかお聞かせ下さい。
僕はSTファンなので、これまでST陣営の一員として果てを目指すことに疑いはありませんでした。 心境に変化があったのは、ポレン9が終わったあとのことです。discordのポレン鯖で『果テ見連合』主催の日野ソウヤさんなど、例年AM側で参加されている方々と交流する機会がありました。
AMの方々が果てに至るためにどれほど尽力しているかは、対戦相手である僕たちもよく知っています。そのうえであと一歩果てに届かない苦しさも。それでも何度挫けても、「来年こそは」と立ち上がる彼らの姿を目にしてきました。
さて、僕の好きなキャラクターにeikaさんの『偽弾の射手』という方がいるのですが、彼は普段STで参戦するのに、一度だけAMで参戦したことがあります。
そのときの彼の生い立ちには『何度風に打たれても消えぬ、嘘のような彼らのために! 』という一文があり、それがずっと頭に残っていました。
もしかしたらあのときの偽弾の射手も同じ想いだったのかも知れません。
何度負けたって、それでも来年こそはと立ち上がるAMの彼らの戦いぶりに心打たれ、共に闘いたくなったのです。
そんな折、みやさんからAMリージョンへのお誘いが来ました。渡りに船と思い、参加したのがいまの『STreAM』です。 AM側から見たSTは……めちゃくちゃ怖いの一言ですね(笑) でも今年のAMも決して負けてないと思います。
■ポレンでは色々なことがあるかと思いますが、それでも毎年参加したくなるのはなぜだと思われますでしょうか。
参加へのハードルが低いからじゃないでしょうか。 大抵のゲームは参加するにあたって継続的な出力を求められるんですけど、ポレンは確定さえしてしまえばあとはぷこん頬張りながら動画観るだけでいいので楽ですよね。 そのうえで余力があれば紙切れを更新したり、ファンアートを描いたり、霊体の冒険をして装備を揃えたりと、自分の体力に合った活動ができるのが魅力的です。
みやさんのインタビューもそうなんですけどプレイヤーが自主的に活動しやすい土壌なので、皆でポレンを作り上げていく感じが人々を惹きつけるんだと思います。やっぱり賑わってるお祭りがあったら参加したくなるし、来年も遊びに来ようってなるじゃないですか。
■今年注目しているリージョンやジョブ、技、キャラクターなどがあればお教え下さい。
やはり【稲妻ノ奇跡】のショウさんですね。果テ見連合の旗頭にして、他に類を見ない強力無比なアタッカーです。 忍者の技は命中に不安がありますが、種類が多いのでプラス補正を狙いやすい。ショウさんは高補正の技を狙って採用していますよね。
これによって広範囲、高火力、高命中を同時に実現しています。手番が回ってくる度に複数の戦士を落としていく姿はまさに圧巻の一言。余程粘らなければこれほどの補正強者にはなれませんから、今年の彼の本気度合いが窺えますよ。
それから【幾夜桜餞華劇】の十五夜さん。ST大型リージョン幾夜系列の旗頭にして、持ちネタの攻撃14を活かしたTeaCupMoon15は強力の一言。 昨今の防御振り環境にガンマンは強く出られますから、十五夜さんの前のめり構築は刺さるんじゃないでしょうか。 どんなタンクも撃ち抜くであろう十五夜さんの活躍に期待しています。
■最後に、「ポレン10」のご感想、意気込みをお教え下さい。
やはり今年はAMに勝って欲しい、という想いが強いですね。光栄なことに『STreAM』はリージョン勝率1位を頂いたので、AMを果てまで牽引できるような活躍を見せたいです。
『星食みの時間』もポレン10の新仕様を活かした速攻型リージョンとして、どんなド派手な試合展開をみせてくれるのか楽しみです。 さあ、果てを目指すぞー!
--------------------------------------------------------------------------------------
今年のポレンは特に陣営の垣根を超えた交流も多く見られます。ウェルさん以外にも多くの方がAMに遊びに来たり、また逆にAMからSTに遊びに行かれた方もいました。
ここ数年でDiscordをはじめ、交流する機会や環境に恵まれてきたポレン。試合やバザーでできた縁を活用し、いつもとは違う陣営に参加してみると貴方もまた違った世界を楽しめるかもしれません。
それでは今日はこの辺で。
次回もまたみてポレン!
■ご協力一覧
ウェルさん
ウェルのポレン10参加キャラクター
・ホーリー
・リーヴィア
■SpecialThanks
アンディー・メンテ(ジスカルド氏)