家庭菜園を始めるのに必要な5つの農具を紹介します。
先日開催した農具セミナーでお話ししたことの一部です。
セミナーでは実際の使い方やコツもお伝えしています。
家庭菜園(小面積)で栽培をする上で必要な農具、有ると便利な農具を種類とネットでも買える商品例を添えて紹介します。
【記載内容】
・必要度(◎:必要、〇有ると便利)+農具
・用途と注意点など
・オススメ商品例(Amazonで買えるもの)
※今回は
『なるべく少ない種類でやりたい、小面積の家庭菜園でやる場合』
に揃える汎用性の高い農具の組み合わせです。
プランター栽培だけなら鎌も無くて大丈夫です。移植ゴテとハサミでとりあえずやれます。
◎【ノコギリ鎌】
草刈り、除草、収穫に使える。万能に使えるし手前に引くだけで切れるので初心者にも使いやすい。デメリットは研ぎ直しが面倒くさいので研げない場合は1~2年で買い換えるのも有りです。研いで使い続けるなら1000円前後のもの、使い捨てることを前提にするなら安価な300~500円くらいのものがよいです。
ステンレス製の物は錆びにくく切れ味も長持ちするのですが、少し高いのと鉄製のものより硬いので研ぎ直しがしにくいです。
《豊稔(HOUNEN) 普通目鋸鎌》
https://amzn.to/3svYdVX
◎【移植ゴテ(小さいスコップ)】
育苗ポットやプランターに土を入れたり、苗の定植、根菜類の収穫などに使います。
プランター栽培や土が軟らかい場所でなら300円前後のものやなんなら100均のものでも可能ですが、畑で特にやや粘土質で土が固まりやすい場所でやる場合は少々高くても丈夫なものがオススメです。
↓300円~1,000円の物を並べてみました。ご予算とどこで使うかに応じて選んでみて下さい。
(一応、私が愛用しているやたら高いやるも乗せておきます。10年以上使うなら有りです)
《ステン共柄移植鏝 太》←とりあえずはこれで十分です。
https://amzn.to/35PgpAe
《モンブラン 移植スコップ ワイド 280》←柄の部分がプラスチックなので曲がりにくいです。
https://amzn.to/39HbiTC
《浅香工業 移植ごて 金象》←柄と刃が溶接してあるのでとても丈夫
https://amzn.to/2LCKSKQ
↑これは丈夫さは良いけれど、切れ味(土への刺さり具合)がやや悪そうです。
《移植ゴテ 大 日本製 鍛造・焼入 本格仕様 *近藤製作所》
https://amzn.to/35M8Kmh
↑私の愛用品。強度、土への刺さり具合など文句無しです。鉄と鋼を合わせて鍛えてある伝統工芸品のような道具です。
使った後に軽トラの荷台に置いて置くという雑な扱いをしているので、時々多少錆びが浮きますが使えば自然に錆は落ちるのであまり気になりません。
◎【ハサミ】
野菜の収穫、芽かき作業、袋やヒモを切るなど鎌と同じくらいよく使うので丈夫で長持ちする物がよいです。
《浅香工業 ガーデン鋏 金象》
https://amzn.to/3svdC8N (先細タイプ)
↑これ一本でも良いですが、
ナスやトマトの太く固い茎を切るには↓こちらもあると便利です。
https://amzn.to/3oSiEdh (枝切り用)
この2本は私が5年くらい愛用しているものでとても丈夫で使いやすいのでオススメです。
◎【剣先スコップ(シャベル)】
固まった土を解す、根菜類の収穫、畝立てなど出番は多いです。柄は木製で刃部は小さめの方が使いやすいです。
《ガーデンフレンズ 園芸ショベル 木柄 剣型》
https://amzn.to/3oSbe9Y
↑1,000円以下ととても安く、コンパクトで使い易いサイズですが中には不良品も有るみたいで強度面がやや不安です。
とりあえず買って見るには有りかと思います
《千吉 木柄ショベル 丸》
https://amzn.to/2LWRvaM
↑しっかりとした品質のものが欲しい方はこちらがオススメです。2,600円は妥当なお値段で日本製の1年間保証、JIS規格品です。
◎【平鍬(ひらぐわ)】
除草作業、土を削る・盛る・均す・鎮圧するなど、耕耘機を掛けた後の柔らかい土で畝立てをする場合にはコレ1本で作業ができる最も基本的で万能な鍬です。
《千吉 金 岐阜型平鍬 角型 鋼付》
https://amzn.to/3qozfWE
↑Amazonだと私が使いやすいと思っている形のものが5,000円くらいするものしか無いのですが、カーマホームセンターなら同じ形のものが2,000円台で販売しています。
違いは刃の部分が全鋼(全部鋼で出来ている)か、鋼付(軟鉄に鋼を接合して作った切れ味が良いもの)かの違いですが、実際は殆ど差を感じません。
それよりも柄の部分を樫に取り替えるなどの方がよいです。
〇【レーキ、熊手】
畝の土を均す、土から刈草や草の根っこなどを掻き出す、地表面を引っ掻いてほぐす、肥料を土に混ぜるなどに使います。
《相田合同 SENNARI 六つ子》
https://amzn.to/3sqn6lX
↑2,000円台ですが、安いレーキを買うよりコチラが絶対にオススメです。
ホームセンターで安いレーキは1,000円台で売っています。
以上5~6種類の農具があれば殆どの農作業が行えます。
もっとも最小限に絞るなら、ノコギリ鎌と移植ゴテとハサミです。この3つはどうしても必要です(プランターなら移植ゴテとハサミ)
お勧めの農具メーカー、ブランドを紹介
私が使ってきた感覚でこのメーカーの物は品質がしっかりしていると感じる会社、ブランドを挙げておきます。
用途に合った種類の農具をこれらのメーカーの物で選べれば失敗は少ないと思います。
会社名(ブランド名)
得意分野(※私が勝手に思っているカテゴリ)
で記載します。
マツダ自動車(MAZDA)みたいな感じ
(MAZDAはマズダと読むマツダ自動車のブランド名だそうです)
相田合同工場(SENNARI)
取扱製品:鍬、ナタ
私が最も気に入っている新潟県三条市の農具専門の鍛冶屋さん。創業から90年の歴史があり、工場の横には何十種類もの鍬の刃が壁に掛けて展示してありそこでも農具を買えます。
ネットやホームセンターでは売っていない物も多いのでもし行けるならば直接行ってみるのもお勧めです。
↓私のYouTubeチャンネルでも紹介しています。
https://youtu.be/hK2YYBCvums
豊稔企販(豊稔、豊稔光山作)
取扱製品:鎌
鎌といえばこの会社。刃物の街、兵庫県三木市の会社で全国のホームセンターでも販売しているちょっと良いお値段の鎌はだいたい豊稔のやつです。量販品だけどコスパよく、切れ味を求めるならば豊稔がお勧めですし、種類も豊富です。
浅香工業(金象)
取扱製品:ショベル、ハサミ
ホームセンターなどでも見かけると思います。金色のゾウのロゴが付いたショベル(スコップ)こちらは農具の大手企業で、株式市場にも上場しています。プロの土木業者さんが使ってるのはだいたいここのショベルなイメージ。
私が5年以上愛用しているハサミはこちらの製品。
藤原産業(千吉、千吉金)
取扱製品:農具全般その他大工道具なども
藤原産業自体は大工道具園芸道具などの専門商社で、そこのオリジナルブランドが『千吉』と、その上位ブランドの『千吉金』です。
長く使うなら『千吉金』の方がよいと思いますが、ホームセンターなどではあまり見かけないのでネット販売での購入になるかと思います。
鍬の種類も豊富です。
玉鳥産業(みきかじや村、レザーソー)
取扱製品:鎌、ナタ、鍬、鋸、包丁など
ホームセンターでみかけるレザーソーというノコギリの会社で、そこが作った三木市の金物を販売する事業部がみきかじや村です。
ここにも昨年直接訪問した(画像がそれです)のですが、小さなギャラリーの中に三木市の金物を中心にワクワクするものが沢山並べてありました。
オンラインショップや、YouTuber(さばいどるチャンネルのかなほん)とのコラボ商品や、ガンダムとのコラボ商品を作るなど新しい取り組みにも積極的な楽しい会社です。