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腐女子の戯言⑥赤と白とロイヤルブルー(ネタバレ有り)

Amazonプライムの見放題ですこぶる評判がよいこの映画。アメリカ初の女性大統領の息子アレックスとイギリスの王子ヘンリーの恋の物語。
実は西洋系のBがLするドラマや映画は避けてきてた…なんか苦手だったのよね〜
アマプラでこの映画はBL括りではなくロマンス/コメディ部門。初っ端のケーキまみれになるシーンやスピード感あるセリフのやり取り、言葉の数々はコメディタッチ🎶
何度見ても面白い!だから日々のリピートして過去最高のリピート回数を更新中w

ケーキまみれから始まる恋もある❤︎

ヘンリーの兄フィリップのロイヤルウェディングの席でケーキまみれになる2人。
国交にも影響しそうな一大事に発展⁉️
大統領選を前にしてホワイトハウスはアレックスにこの事態を丸くおさめるよう命令する。渋々ロンドンへ飛ぶアレックス。そこで表向きは仲がいいフリをする。2人の間にあった蟠りは互いの思い違いがあった事がわかりこの再会をきっかけに2人の距離はぐーーーんと縮まるのでした!

見てるだけで幸せ

この映画のスピード感がとにかくよい!
再会してから2人のメールや電話のやり取りもめっちゃテンポよくって内容もイカしてる。
アレックスに連絡したくて国の情報機関に電話番号を調べさせたヘンリー王子w
実はヘンリー初対面の時からアレックスに恋してた。素直な態度が出来ないのは同性だから?
ヘンリーは王子なのに下ネタなメールのセンスがGood!私のお気に入りは「アレックスが父親に?」でも僕らは避妊してたよね?ってメール
アレックスも大笑いする🤣
アレックスがヘンリーを誘った年越しパーティー。
このパーティーで一瞬の静寂の中アレックスとヘンリーだけが立っているシーンめっちゃよかった。
もうあの時のヘンリーはアレックスしか見てなかったよね。アレックスを取り巻く女性たちを見て複雑な表情のヘンリーは自分の思いに背を向けるように雪の中に佇んでいる。振り返ったヘンリー葛藤の表情が辛いよ。

どこまで鈍いんだ…
キスされてもまだわからない

アレックスはバイセクシャル
ヘンリーはゲイ
カジュアルに付き合おうとか僕に本気になるなとかヘンリーは言うけど、それは自分に言い聞かせているように聞こえる。
王子であり国の長い歴史の一部である自分は同性愛者である事を国民に知られてはならない。何より王子である自分が生身のヘンリーより最優先されなければならない…小さい頃からそう自分に言い聞かせて生きてきた。

晩餐会の赤い部屋
情熱的なキス
それぞれの股間の硬さをストーンヘンジだのビッグベン、ネルソン記念柱だと言い合う2人wもうサイコー
そしてイケナイことする宣言をするアレックス
それをうっとりと聞くヘンリーの表情はすでに恍惚  

何度かの逢瀬を重ねるけど
後一歩踏み込んでない2人(ココ原作読むとわかる)

そしてとうとう熱い熱いパリの夜
寄宿学校仕込みのヘンリーの手解きで2人は愛し合う
この時のNCがとってもリアル
指の動き1本までも演技指導があったらしい。
アレックスを促すヘンリーの手
アレックスを導くヘンリーの手
アレックスの深度とヘンリーの表情が本当に見事にリンクしてる。
キスする時の呼吸でさえも堪らなくリアル
昂ぶった2人ならこうなるよね!って見てる側にビンビンと伝わってくる。
これがBLとロマンスの違いなんじゃないかと思った。最近のBLのNCも随分とリアル?(激しく)になってはきたが…いやぁ違うだろうってのはまだまだあるもんね。

小道具も完璧?

そしてテキサスの朝
クローゼットからグッドモーニング!
この一連のシーンのザハラはサイコーだったw
アレックスにアンタがナニを突っ込んだ相手はって
一瞬でお見通しよwww
そしてザハラに怒鳴られる度に小さくなるヘンリーが可愛いかったw

ヘンリーと別荘で過ごしたアレックス
ヘンリーは自分にとって特別の人だと確信する
その思いを伝えようとするアレックス
だけどヘンリーは…

これ以上2人の仲が深まればお互いに大きな傷を負う。アレックスから離れることを決めるヘンリー。
その一言を口にする前に…
原作では「愛してる」を言葉にするなしないでくれって葛藤するヘンリー。
アレックスへの気持ちが大きくなればなるほど王位継承者としての自分の立場を呪うようなヘンリー。
それでもこの歴史の一部として生きる事しか道は無いと絶望する。どんなに愛してるいようとも…
別荘から帰ったヘンリーはアレックスのメールにも電話にも反応しなくなり業を煮やしたアレックスはヘンリーの元へ押しかける。別れ際にアレックスがずっと身につけていたオースチンの家の鍵をヘンリーに渡す。

この後2人の関係が悪意ある誰か(映画では具体的に政治記者になってるけど)暴露されてイギリス国王(原作は女王)に知られる事となる。当然2人の関係、そしてヘンリーが同性愛者である事を認められる訳がない。認めないという前提で話が進んでいく。この時国王の前にアレックスとヘンリーが座っているんだけど、国王が話している時も指を絡めていて❤︎そんな細かな演出がとても好ましく感じた。国王も兄も2人を認めないその時!人が大勢集まっているとの連絡が…バッキンガム宮殿だけでなくイギリス各地(原作ではフランス等でも)にPRIDE活動する人々が2人を祝福し何千人と集まり始めていると…人々の歓声が大きな力となり王子は本当の自分を公にする決意をする。
あんなに頑なだったヘンリーだけどアレックスの「鍵」が新しい人生の扉を開いた。
アレックスは全身全霊を掛けてはヘンリーを愛した。そしてそれを真っ正面からヘンリーに伝えた。僕は鍵を持った事がないんだと言っていたヘンリー。アレックスがヘンリーに渡したのが鍵である事にこの映画の意味があったんじゃないかと思う。

そうアレックスがヘンリーとの関係を暴露された件の演説の内容は映画の方がストレートに分かりやすくて好き。
本人たちの意思に反して最も個人的でデリケートな部分を不特定多数が知る事となった。
極めて理不尽な事だと。

そんなこんないろいろあったけど
最後はハッピーエンドで見ていて多幸感溢れる映画でした。
とにかくヘンリー王子が可愛いくて仕方ない。
アレックスが好きで好きでたまらないのは
原作を読むと映画以上に伝わってくる。
そして今も…もう何度目か分からないくらい見てる❤︎幸せを感じたい時に見て欲しい映画です。

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