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歌うことは、容量を空っぽにすること。

今日は、いつもにまして早く起きてみようという気になった。
6時。めざましのアラームが鳴り響く。

何をするわけでもなく、とりあえず外に出たくなったので
行くあてもなく、大自然の中、自転車を漕いでみる。
何かちがう・・・。
引き返そう。
でも身体が"何か"を求めているのは確かだった。

無性に甘いものが食べたくなった。
「あ、ドーパミンが過剰にでてる。」
砂糖は、ちがうことはわかった。
食べて解消することは、一時の快楽にしかならない。

ふらふらと彷徨って行き着いた先は、海だった。
何かに引き寄せられるかのようだった。
ぼーっとただ、澄んだ波の流れを眺めていた。

ぁ~~あ~あ~あ~~ぁ~~~

合唱コンクールの和音のように
声を響かせる。
音の波で、脳が震えているのを感じる。
わたしは、自分が一番気持ちの良い音域を探して
喉を鳴らしつづけた。

「歌いてぇな」

おもむろに、スマホを取り出しYouTubeMusicを開く。

耳を すませば 聞こえる~
笑い声や 涙音~
み~んな~ 生きてる~ 愛するきみと~

心地よい。
まわりは、波の音でだれにもわたしの声は聞こえていない。
水平線の向こうにみえる船に向かって
わたしは狼のように、吠え続けた。
同時に涙が頬を伝っていた。

―1時間がすぎていた―

「あなたへ~旅たちに寄せるメッセージ~」
合唱曲を歌い終えると
身体の中が空っぽになった感覚になった。

身体の中を渦巻いていた"何か"が消えていた。
代わりに、爽快感という器ができていた。

いっぱいになったストレージから、重たい動画を削除したかのように
これで、また新しいモノが入る余白ができたぞ。
次は、どんな新しい感動をアップデートしようかな。
前向きなわたしよ、今日もすてきな一日になりそうね*(´ω`)

声を出せるって幸せやなぁ**

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エビサワユカ📚私だけの日常
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