見出し画像

『グレタさんの訴えと水害列島日本』刊行記念!真夏の出前講義🍉始めます。

【企業・教育機関・自治体等で、出前講義承ります!応募はこちらから。

テーマ:気候変動/SDGs/脱炭素/サステナビリティ】


本日、8月3日、24歳になりました。宮﨑紗矢香です。スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが始めた学校ストライキムーブメント、Fridays For Future Tokyoで活動していました。

画像4


今、私たちが生きる地球は、疑いの余地なく存続の危機に瀕しています。いわゆる「気候難民」は毎年2000万人を超えています。しかし、待ったなしの危機的状況で、未だ多くの人々が昨日となんら変わらない日常を繰り返しています。

そんな中、変化も生まれています。

菅首相は、昨年10月、国内の温暖化ガスの排出を2050年までに「実質ゼロ」とする方針を表明しました。それを受け、企業は再エネ事業をはじめとし、脱炭素へと大きく舵を切り始めました。今や、メディアで「エシカル」「SDGs」等のキーワードを聞かない日はないと言っても等しいほど、世は「サステナブル」ブームに沸いています。

一方で、「SDGsは大衆のアヘンだ!」と喝破した、経済思想家・斎藤幸平さん著『人新世の「資本論」』では、危機の時代にあって、資本主義を抜本的に見直し、システムチェンジを起こす必要性が唱えられています。


 私がグレタを知ったのは、2019年2月、スウェーデンの視察ツアーに行った直後、就職活動が解禁された大学4年の春でした。まさに自分が現地で訪れたスウェーデン議会前で、気候危機を訴えるためのストライキをたった一人で始めたということにも驚きましたが、それ以上に感銘を受けたのは彼女のスピーチでした。

このダボス会議では、他のどこでもそうですが、皆、お金のことを話しています。お金と経済成長だけが大事な関心事かのようです。気候変動の危機は、危機とみなされていないため、気候変動が私たちの毎日の生活にどのような影響を及ぼすのか、一般の人は全く気付いていません。

  彼女の発言は、当時私が就活で出会った「大人」や「社会人」に抱いていた行き場のない憤りを見事に代弁していました。環境問題は、二の次で利益最優先が当たり前。世の中はそんな簡単に言えるほど甘くない。「若者」の自分は、そんな通説で度々口を塞がれてきました。けれど、グレタさんは世界の大人を前に、見事に言い返していました。

大人は、白黒はっきりつけられるものなどないと言います。しかし、それは嘘です。とても危険な嘘です。私たちは、1.5度以上の温暖化を防止するか、しないか、どちらかです。人類の手に負えなくなる不可逆的な気候変動の連鎖反応を引き起こさずにすむか、すまないか、どちらかです。

16歳の少女の言葉を聞いて、世の中を知らないのはむしろ、経済成長しか頭にない大人の方ではないかと思いました。そして、これからの時代を生きる私たちの世代こそ、彼女のようにみずからの未来が脅かされていることを認識し、躊躇わずはっきりと大人へ向けて物申す権利があるのだと実感しました。

礼儀正しく伝えることや、言って良いことと悪いことを気にしている場合ではありません。はっきりと事実を話すべき時なのです。

私はグレタさんという存在に、これ以上ないほどの勇気をもらいました。そして、まずは母校の立教大学で行動を起こしはじめた後、Fridays For Future Tokyoに入り、気候非常事態宣言の請願提出・署名集め、グローバル気候マーチなど活動に奔走してきました。

画像2

2019年9月26日には、NHK「クローズアップ現代+」に生出演しました。


その後、大学卒業とともに、FFFの活動からは離れ、株式会社大川印刷で働き始めました。コロナ禍のテレワークで、「NO MORE! SDGsウォッシュ」と題して、YouTubeでのオンラインイベントなど外部発信に努めてきました。

FFFでの活動を経て、”社会人”となり、社内外を含め、社会や企業にどのように働きかけているか、といった様子は、NHK「おはよう日本」でも取り上げていただきました。


トラウデン直美さんとともに、環境活動を推進しようとする若者は、世論からどのような反応を受けるのか、といった視点でも掲載いただきました。


早いもので、入社2年目を迎えた今年は、6月25日に、先の『人新世の「資本論」』著者の斎藤幸平さんをお招きし、「大川、SDGsやめるってよ!?~儲けるだけのSDGsはもういらない~第三回SDGs報告(再考)会」を開催しました。


日本においてSDGsといえば、耳障りのいい言葉を装いながら、その矛先はビジネスチャンスや金儲けに向いていたり、SDGsのためのSDGsがあまりに礼賛されている風潮があります。そこで、共通言語と謳われ、誰もがわかった気になっているけれども、実のところは十分に咀嚼できていないSDGsを再検討するとともに、一石を投じるイベントを企画しました。

結果、合計532名の方々からお申し込み頂き、当日は300名以上の方々から視聴頂き、大盛況で幕を閉じました。

画像3

ここまで紆余曲折を経ながらも、一心に活動してきましたが、先月、会社を退職しました。

今は、新たな挑戦に向けて、自分自身を再考する時間をもっています。

一方で、何者でもない自分がスウェーデン視察ツアーを機に、ほんの数年間で、様々な経験と学びを得ることができたというメッセージと、それらを経て新たに生まれた疑問、現在の問題意識を、できるだけ多くの方に伝えたい、共有したいという思いが生まれ、出前講義を開催することを決めました。

一応、昨年9月に『グレタさんの訴えと水害列島日本』(2020年、学習の友社)という本を刊行したのですが、特にお知らせなどはしなかったため、これを機に一年遅れの刊行ツアーも兼ねたいと思います。


企業、教育機関等、各自治体等、呼ばれればオンラインでどこへでも行きます!(場所によってはオフラインも検討いたします)

一旦は、8月~10月までの期間で実施したいと思います。

グレタさんをきっかけに出会うことができた方々、そしてそこで得た経験をもとに、さらに多くの出会いと学びを共有できれば幸いです。


どうぞ、よろしくお願いいたします。


★メディア実績

・2019年9月21日 朝日新聞夕刊一面
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190921000806.html
・2019年9月26日 NHK「クローズアップ現代+」
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/166/
・2019年11月1日 朝日新聞朝刊「耕論」
https://www.asahi.com/articles/DA3S14239659.html
・2019年11月8日 岩波書店「世界」12月号
https://bit.ly/343kQ9t
・2019年11月15日 WIRED
「グレタ・トゥーンベリの気候変動ストライキが、東京の若者にもたらした『気づき』」
https://bit.ly/2W3AAF9
・2019年12月3日 東京新聞夕刊
https://www.tokyo-np.co.jp/article/24867
・2020年1月10日 毎日新聞Social Good Opinion
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200109/pol/00m/010/016000c
・2020年3月21日 朝日新聞web論座「何が気候変動だ、気候危機が何だってんだ」
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020031000007.html
・2020年5月13日 神奈川新聞 SDGs横浜の挑戦「『先の一手』へ視野広げ」
・2020年10月8日 朝日新聞web論座「気候危機を救う『3.5%』は誰なのか?」上
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020092700001.html
・2020年10月9日 朝日新聞web論座「気候危機を救う『3.5%』は誰なのか?」下
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020092700002.html
・2020年10月30日 日本経済新聞「SDGs時代はエシカル就活」
https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGKKZO65610830Z21C20A0KNTP00&scode=2931

・2020年4月7日 書籍 BIOCITY82号 特集「気候非常事態宣言!世界にひろがる気候アクションの潮流」
https://www.fujisan.co.jp/product/1281680841/b/1958524/
・2020年5月16日 誌面 日刊工業新聞「コロナ禍の苦境だからこそSDGsを磨く、老舗の印刷中小企業がチャンスと捉える理由」
https://newswitch.jp/p/22264?fbclid=IwAR0faEYC-g9eTIvww-QJWdXozQW5xhu9xG5PbB0Sfv2Y8zXT8nnr3U7113s
・2020年6月29日 web パワーシフト・キャンペーン「再生可能エネルギー100%でCO2ゼロ印刷を展開」
http://power-shift.org/ohkawa-inc/
・2020年8月2日 テレビ BS朝日「日曜スクープ」
・2020年8月 書籍 『子ども白書2020』かもがわ出版http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ka/1101.html                         ・2020年9月10日 書籍 『グレタさんの訴えと水害列島日本 』学習の友社https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784761707217
・2020年12月22日 web 国立環境研究所地球環境研究センターニュース
「地球環境研究センター設立30周年記念イベントを行いました(2)」
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/202101/361002.html
・2021年1月25日 web エコトピア「環境問題に新しい視点と価値観を」
https://ecotopia.earth/article-4698/?fbclid=IwAR1IBSN_6sUXsqXPnq8DiMi9VZqZSSz0KlT5v3AJlwTi-pLo4hdJUXQN7x4
・2021年2月12日 web Gyoppy「環境、SDGsと言うけど「ボーッと生きたくもなるよ」~''環境問題''に一石を投じる人間活動家とは~」
https://gyoppy.yahoo.co.jp/featured/192.html
・2021年2月18日 web NHK「就活 本格スタート前に企業が「SDGs」アピールするイベント」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210218/k10012873201000.html
・2021年3月30日 web 聖心女子大学CCE「気候危機の時代に「人間活動家」を名乗る所似 ―宮﨑紗矢香さんが伝えたいこと―」
https://bit.ly/3fYqsHj ほか                                                                               ・2021年4月15日 朝日新聞web論座「「夜のSDGs」って何? 身の置きどころがない わきまえない・女・子どもに向けられる、まなざし(上)」
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021041300001.html
・2021年4月16日 朝日新聞web論座「「規則正しいレイプ」に屈してしまう前に わきまえない・女・子どもに向けられる、まなざし(下)」
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021041300002.html
・2021年8月7日 NHK WORLD-JAPAN 「The Signs」
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/thesigns/20210807/2089016/



★企業向け講演実績
・2019年11月8日 セールスフォース・ドットコム社内講演
・2019年11月8日 LUSHジャパン社内講演
・2020年10月7日 ソニー社内講演
・2021年3月 ソニー・ミュージックアクシス社内講演
ほか



いいなと思ったら応援しよう!