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エンタメスタートアップ、累計7.4億円の資金調達の裏側と乗り越えられた理由

Pictoriaの調達力はなぜ?「謎の会社」の真相はいかに!
「Pictoriaって、なんでこんなに資金調達できるの?」「謎の調達力…」
最近は弊社の露出も増え、新しく会う方がウチを知ってくださっていることが増えてきて、同じくらいこういったことを言われる機会も増えてきました。

ありがたいことに、B Dash Ventures、XTech Ventures、Skyland Ventures、Sony Innovation Fund、Z Venture Capitalといった名だたる投資家の皆様にご参加いただいているPictoria。 もちろん、これらの投資家が「よくわからないだけの会社」に投資するはずがありません。Pictoriaには、確かな強みと将来性があるからこそ、多額の資金を投資いただいているのです。

生成AIテックの力を磨きまくっているとはいえ、Pictoriaの事業成長は、決して運任せやギャンブルによるものではありません。一見華やかに見えるエンタメ業界で企業の成長を続けるのは、難しいことです。常に新しいコンテンツを生み出し続けないといけません。市場のトレンドは目まぐるしく変わるし、ユーザーの好みも多種多様。ヒットを生み出すのも、それを維持するのも、並大抵のことではないです。

それでもPictoriaが、直近のシリーズA2ラウンドを含め、ここ1〜2年で大きく成長できた理由はいくつかあります。生成AIを活用したエンタメを提供しているその技術力も一つですし、自社のコンテンツがバズってきた歴史も一つだと思います。ただ、最も重要なのは、ひとえにPictoriaという会社と社長に賭けてきてくれた「人」たちの存在だと考えています。彼らの存在なしに、今のPictoriaはあり得ません。

今回は、そんなPictoriaの成長を影で支えてきたとも言うべき「人」たちを紹介したいと思います。

そして、エンタメ企業にとって「人」がどれほど重要か、ということを皆さんにお伝えできれば幸いです。今回は、経営幹部と、投資家・株主という二つの観点からお話しさせていただきます。


そもそもPictoriaとは?

Pictoriaは、キャラクターとAIを主軸とした最先端のテクノロジーをかけ合わせることで新たな可能性を開拓する、AIキャラクター業界のリーディングカンパニーです。

昨今話題の生成AIを活用したバーチャルキャラクターである、AIVTuberという存在を作っています。実際のコンテンツについては以下をどうぞ。今回の記事の趣旨的に、事業内容の理解自体はスキップしていただいて問題ありません🙏


エンタメ企業こそ幹部人材がカギ!

エンタメ業界って、キラキラしてて楽しそうに見えますよね?でも、安定した成長を続けるのは至難の業です。
イチからヒットを生み出すのも難しいし、それを維持するのはさらに大変。それに加えて、優秀な人材の採用も一苦労です。

Pictoriaはto Cビジネスがメインですが、to Bビジネスも展開していて、これが全体として経営の安定に大きく貢献しています。 B to CとB to Bの両輪で事業を進めることで、リスクを分散し、安定的な収益を確保しながら、技術開発やノウハウを蓄積できます。

ただ、to Bとto Cを両方同時に行うのは結構難しいです。優秀な幹部たちがいるから、なんとかバランスとって成り立ってると思っています。
テックとエンタメの融合を目指すPictoriaでは、カバーすべき検討範囲が本当に広いです。エンタメだけでもだめ、テックだけでもダメ。小さなPIVOTを繰り返しながら、世の中に必要とされるコンテンツづくりを常に模索しています。

そんなPictoriaの、アライアンス、コンテンツ、研究開発、開発…それぞれの分野を率いるリーダーたちは、まさにトップクラスの人材ばかり。 Pictoriaの安定した成長の秘訣は、間違いなくここにあります。

魔法のフレーズ「一番優秀なヤツを紹介してくれ」

明渡の採用スタイルは、初期は学生時代にインターンをしていた会社の上司をスカウトしまくることが多かったです。ただ最近は、実際に各所で成果を出してきた人たちにお願いして、優秀なメンバーを紹介してもらう「リファラル採用」が増えてきました。

優秀な人材を見つけるための魔法のフレーズは、ズバリ「あなたが知ってる中で一番優秀な人を紹介してください」です。 ちょっと図々しいかな?と思うかもしれませんが、これが一番効果があるかなと思っています。 相手も「誰を紹介しようかな?」と真剣に考えてくれるので、結果的に良い人に出会える確率が飛躍的に高まっている気がします。

もちろん、直接ゼロベースで連絡を取って口説きに行くこともありますが、リファラル採用でネットワークを広げていくこと大切だと気付かされます。 「友達の友達」くらいまで繋がりが広がれば十分で、思わぬ出会いにつながることもありますね。

経営幹部の実力によって、企業のパフォーマンスは大きく変わってきます。 今回は、せっかくなので、どんな経営幹部がいるかのご紹介をしたいと思います。Pictoriaの成長を支える二人の優秀なマネージャー、コーポレート本部の谷本(写真前左)と、アライアンス本部の山下(写真前右)について、その出会いとPictoriaでの仕事内容について記載してみます。
※まだまだ優秀な幹部やメンバーはいますが、それはいつか別のタイミングで!(ご関心ある方は以下ご参照ください)

前面左から谷本、明渡、山下

谷本との出会い:CFO覚醒の序章

谷本は、地方銀行である山陰合同銀行出身で、一橋大学卒業、国家総合職試験に合格というエリートコースを歩んでいました。しかし、ある省庁の最終面接でジョークのつもりで陰謀論ネタを口走ったため、不合格になってしまい、地元に戻ったというお茶目な経歴を持っています。
銀行では法人営業を2年経験した後、リスク管理部門というやや数理寄りな部門で働いていました。

そんな銀行出身の彼ですが、最新の資金調達ラウンドでは、ほぼ全ての新規投資家との一次面談を彼一人で担当し、出資を集めることに成功しました。デットファイナンス出身でありながら、エクイティ業務を既にマスターし立派にCFO業務を行っているといえます。

それだけでなく、現在は上場を意識した情報収集や体制整備にも余念がありません。コーポレートは社員としては谷本一人でほぼ全部担っているだけでなく、財務、知財、法務、コンプライアンスなど、上場に必要なあらゆる知識を貪欲に吸収し、会社の管理の基盤を着実に築いています。谷本の存在は、まさに会社の守護神です。

そんな谷本とどうやって出会ったのか?
私の※高校時代の同級生で金融機関で働いている親友に「一番優秀だと思うヤツを紹介してくれ」と頼んだら、ちょうどぴったりのやつがおるねんと紹介してくれたのがきっかけです。一橋時代にとても仲が良かったそうで、国の未来について真剣に議論していた仲だったとか笑
一番優秀という高いハードルを敢えて設けてみたのですが、それでも自信を持って紹介できるというので、とても紹介を楽しみにしていました。

まだコロナ禍の真っ只中。その知人からの紹介で、まずはオンラインで飲みながら話そうということになりました。 ところが、紹介してくれた友人は宝焼酎で早々にベロベロに(笑)。
おかげで、谷本とは割と早い段階でじっくり話すことができました。

その時の谷本は、開口一番「俺はもうスカウトされるつもりで来てるから」と、なんとも堂々とした態度。
最初は転職するかどうかはかなり検討を重ねていたみたいですが、二回目の飲みの時にはもう意思決定をしてくれていました。

当時彼が所属していた銀行のリスク管理部は、どちらかというと研究色の強い部署でした。そんな環境でWeb3やAIといった新しい概念に触れていたので、Pictoriaの事業内容に興味を持っていてくれたそう。
また、弊社のバーチャルYouTuber「斗和キセキ」の存在もデビュー時から知っていてくれていたそう笑

斗和キセキ→(https://x.com/towakisekiv

谷本はラブライブが好きだったり、明渡よりもVTuberに詳しかったり、VRChatなどのメタバースにも詳しいという一面も。 Pictoriaの財務をまとめ上げる力は、こういったコンテンツへの深い理解にも支えられているのは間違いないです。

谷本は、友人の言葉通り、優秀でした。転職後エクイティ調達のイロハもわからないところからすぐキャッチアップし、入社わずか2ヶ月後に行ったシリーズA1ラウンドも早速中心的にまとめ上げてくれました。
その後直近クローズした谷本史上2回目のファイナンスは、条件交渉やDD資料、ピッチ資料のブラッシュアップなど、資金調達に関する業務のほとんどを担ってくれました。
ラウンドが進むにつれ長期化するファイナンスに悩まされるかと思いきや、谷本のおかげで本当に助かりました。(もちろん明渡も本気で取り組んでいたので、大変は大変でしたが…)

現在は次のラウンドを見据えた投資家コミュニケーションも、積極的に行っています。 資本業務提携を視野に入れたCVCとのアライアンス戦略を練ったり、営業に同行したり、B Dash Campなどのイベントでネットワークを広げたりと、八面六臂の活躍です。

こんな風に書くと、谷本は完璧超人みたいに見えますが、実際見た目はそんな感じです(笑)。
普段は気さくで話しやすいんですが、一目置かれる存在感があります。 明渡より一個下なのに、一番年上なんじゃないかと思うくらい落ち着きがあるんですよね。

谷本は、Pictoriaのコーポレート本部マネージャーとして、Pictoriaの成長を牽引し、いずれ必ず日本のスタートアップ業界でとんでもなく輝く人間になると確信しています。

※智辯学園和歌山高校。スタートアップ業界でOBOGの存在を見たことはない。ただ、フェムトパートナーズの坂本さんが同じ智辯和歌山のE組出身であると最近知り、感動を覚えました。
なお谷本は島根出身です。

アライアンス役員山下との出会い:Pictoriaのカルチャーを一段昇華させた特攻隊長

うちのアライアンス管掌執行役員の山下は、二児のママ!そして深夜2時でも即レスしてくれるスーパーウーマン!

Pictoriaでは営業・アライアンス全般の統括と、プロダクトのクオリティの責任を持っています。子育てをしながら時間がないはずなのに、誰よりもパワフルに働いています。

山下との出会いは、2年前に遡ります。NFT事業を本格的に開始したタイミングで、事業の幅が広がり、プロジェクトが増えていく中で、Pictoriaには全体を統括できるようなCOOが必要だと感じるようになりました。

ただ、COOクラスの器を求めていたので、大企業で役職だけ高い人ではなく、本当に実力を持っている「猛者」を求めていました。そこで助けを求めたのが、当時、取引先の方から紹介され、アドバイザーとしてPictoriaに関わってくれていた大手ゲーム会社プロデューサーの小野さん。Pictoriaの事業内容やカルチャーをよく理解してくれていて、かつエンタメ業界に幅広い人脈を持つ小野さんに相談したところ、「一人、ぴったりの人がいるよ」と紹介してくれたのが山下でした。

山下は、エン・ジャパンで営業マネージャーを務めた後、バンプレスト、DMM、アカツキと、そうそうたる企業でプロデューサーとして活躍してきた経歴の持ち主。最初は「すごく真面目な人なのかな?」なんて思っていたんですが、転職後に話してみると、オタクな話題にもめちゃくちゃ詳しくて、一気に親近感が湧きました(笑)

ちょうど山下は前職で大きなプロジェクトが一段落し、次のプロジェクトへの異動が決まっていたタイミング。まさに「今しかない!」というタイミングでした。
この規模のスタートアップは初めてだったと思いますが、エン・ジャパンで培った鋼のメンタルで、Pictoriaのちょっと変わったカルチャーにもすんなり馴染んでくれました。

それどころか、山下の加入でPictoriaのカルチャーはさらに進化。「とにかく価値を作って提供する」という、責任感と行動力にあふれた文化が根付き始めました。
さらに、山下は信頼できる同僚の女性ディレクターを連れて一緒に転職してくれました。正直、あのタイミングで一気に二人採用するのはどうなんだろう…と少し悩みましたが、すでに息の合った二人なら活躍も保証されてるはず!と信じて、思い切って決断しました。結果は大正解でした。

ベテランとはいえ女性二人、バリバリのスタートアップなPictoriaに入社してから大変なことも多かったと思いますが、今ではPictoriaを支える一つの大きな柱として、頼もしい活躍を見せてくれています。

山下は、クライアントの皆さんに対して積極的にコミュニケーションを取り、AIやキャラクターを活用できる場面を検討し、具体的な提案に落とし込むことを得意としています。彼女のエンタメ業界での経験と、持ち前の行動力がPictoriaの営業スタイルに新たな風を吹き込んでくれています。

山下の入社後、社内の雰囲気はガラリと変わりました。大阪出身の彼女の影響で、オフィスでは関西弁が飛び交うようになり、活気が増しました。ちなみに明渡もつられて関西弁になることも。

最初は技術的な部分のキャッチアップや、AIが可能にするエンタメの理想と現実のギャップに少し苦労しているように見えたこともありましたが、持ち前の行動力とポジティブさでしっかり乗り越えてくれています。 「ユーザー目線で本当に価値あるものと思えるものを作らないと意味がない」というマインドで、常にクライアントやファンのことを考えて行動してくれています。

深夜でも即レスが返ってくる鋼のメンタルには、いつも驚かされます。取引先の方々からも「山下さんがいるから安心できる」と言っていただけるほど、Pictoriaにとって欠かせない存在です。

今までのPictoriaの風土とは少し違うタイプの山下ですが、そのおかげで、Pictoriaはカルチャーをアップデートすることができました。これからも、恐れずどんな場面でも次のアクションを導き出す山下の「特攻隊長」精神で、Pictoriaをさらに成長させてくれると信じています。

もう一つの重要な「人」:将来に賭けてくれる株主たち

Pictoriaの成長を支えるのは、優秀な経営幹部たちだけではありません。
Pictoriaを信じて投資してくれた株主も、Pictoriaにとってかけがえのないものです。
Pictoriaのメンバーを「イカれたメンバー」と呼ぶなら、我々を盤石に支えてくれるのが「大人」な株主たち。エンタメとテックを中心としたPictoriaだからこそ、この両輪のバランスが成長の鍵を握っています。

例えば、会社としてAI VTuber事業(当時はChatGPTみたいな高度なAIも企業がやってるAIのVTuberも存在しなかった)へ参入します!と発表した時にも、株主から反対の声は(多分)上がりませんでした。むしろ、その挑戦を後押ししてくれるような温かい言葉ばかり。その後の様々な企画に対してもそうです。これは、常にPictoriaのビジョンに対して、何かやり遂げるだろうと期待してくれていることの現れだと感じています。

月1回の株主定例では、時にピリッとした意見交換もあれば、わりと細かいコンテンツ論まで踏み込んだ話にも皆さんついてきてくれます。
それだけでなく、人を繋いでくれたり、時には担当外のキャピタリストの方から「直接関係ないけどPictoriaの定例資料だけは絶対後から見に行くようにしている(笑)」と言われるほど、VC全体として興味をもってウォッチしてくれているのかなと思っています笑。コミュニケーションの中で一番嬉しいのは、Pictoriaの夢や次に仕込んだコンテンツについて話すときに、めっちゃ笑ってくれたり、面白がってくれたり、「楽しい」って言ってくれることですね。どんだけ訳わかんない企画を話し始めても、頭から否定されたことは記憶は一度もないと思います。

大株主であるXTech VenturesもB Dash Venturesも、その時期その時期の事業においてまだまだ不安定なタイミングにも関わらず、Pictoriaの可能性を信じ、リスクを取って早期に投資してくれました。ここまでのリスクを取って投資してくれるのは、すごいことだと思います。リスク取るだけでなく、両者とも意思決定がめちゃくちゃ早かった。。。
Skyland Venturesは、定期的にPictoriaに関する情報を発信してくださるので、Pictoriaの認知度向上に大きく貢献してくれているかなと思います。

そしてSkyland Venturesが3回、XTech Venturesが2回、B Dash Venturesが2回と、既存株主からの継続的な投資のコミットも、Pictoriaにとって大きな力となっています。どんだけ信じてくれてるんですかと。
これが新規の投資家の皆さんの信頼につながってるというのは、いうまでもないことだと思います。

本当はまだまだ書きたいことはあるんですが、時間の関係で今回はちょい薄めに…
とにかく株主にめっちゃ助けられてるし、楽しくコミュニケーションさせてもらってるので、明渡が元気に働ける一因であることは知っておいてください!

最後に

他のメンバーについては、随時公式HPからインタビュー記事など上がるはずです!
ご関心ある方は引き続きPictoriaを追っていってください!

起業家の方や、Pictoriaで一緒に働くことに関心がある方など、DM解放してますので、カジュアルに連絡ください。
著者のCEO明渡のXは以下です!
https://x.com/ake_hayack

次はAITuberという、生成AIとPictoriaの独自のポジションについての記事なんかを書こうと思っています。
それではまた次の記事で!



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