「写真は生活を楽しむためのアイテム。その手段が写真だった。」 くユりさん・写真展『shake』
こんにちは。PICTEプランナーの望月真唯です。
今回インタビューしたのは、くユりさん。
普段からすごくお洒落なくユりさんはこの日、黒のコートに赤いキャップの帽子をかぶって現れました。
いつかの「生活が趣味なんだよね。」という言葉が印象的で、今回どのようなお話が聞けるのかワクワクしながらお話を伺いました。
〈プロフィール〉
名前:くユり
InstagramID:@kuyuri.filmphoto
使っているカメラはCanon AE-1 P。父が中学生の時にお年玉で買ったものを使っている。高校卒業の頃にカメラを始めた。
普段はフィルムカメラをメインに使っていて、散歩をしながら街中を撮ることが好き。
2022.3/11.12.13開催 写真展『shake』について
展示のきっかけは、写真展というもの自分たちでやってみたいという想いからだった。メンバーそれぞれが友達を集めてきて、6人で開催。
テーマを決めることなく、個人の展示したいものランダムに展示した。それぞれの個性を混ぜるという意味で『shake』という名前に。
準備期間は約半年。展示までの約二ヶ月で追い込んだ。
写真展の目的の一つが「人との交流」であったため、ギャラリーは人が多く集まる駅、駅からの距離を考慮して選んだ。価格帯もなるべく抑えられるように考慮した。
展示当日は3日間で100人くらい集まった。
告知方法は主にインスタグラムを用いた。配ることはしなかったが、DMも作成した。
会場は一人一人のスペースで区切るのではなく、違う人の写真を組み合わせたり、似たような写真を近くに置いてみたりした。天井から写真を垂らして展示したり、区画で大きさを設定してみたり、実験のような感覚で展示した。最後の方は面白くなって写真を増やした。
・展示してよかったこと、楽しかったこと
写真友達といつもよりも密な交流ができた。あとは、人が自分の写真を見てる光景を見るのがおもしろかった。
・展示をして気づいたこと
自分はグループ展に向かないのかも、ということ。
あとは、写真の見せ方。見にきてくれた人がどう見るのか。そういう視点で他の写真展も見るようになった。
・展示をしてみて大変だったこと
テーマ選び。最初テーマを決めようとしたが、メンバーそれぞれ撮るジャンルが違かったので、みんなの写真を集めてそれがどう見えるかという展示になった。
もうひとつは空間の使い方。どう見せたいのかということをみんなで話し合った。あとは写真ののり付きボード、ハレパネの貼り方。これがすごく難しかった。何度も失敗して当日印刷し直しに行った記憶がある。
そんなくユりさんから見たPICTEとは?
過去、第2回持って帰れる写真展、道草展の2つに参加。
普段一人で撮ることが多いけど、PICTEに参加したり、見に行ったりすることで、周りに写真をやってる人がいるんだと感じられて嬉しかったりする。
あとは、同じく写真を撮っていても、写真に対しての考え方は違うから、話を聞くことで新しい視点を得られることが楽しい。
見る側としても、展示する側としても写真展という場を楽しんでいるという感じです。
くユりさんにとって写真を撮ることとは?
自分との対話。日記みたいなものなのかな。
シャッターを切った瞬間を思い出す道具。
でも、写真は手段であって、絵が描けたなら絵を描いていたかもしれないし、立体物を作れたならカメラではなかったかもしれない。たまたまそれがカメラだった。
自分の輪郭を形取っている生活を楽しむためのアイテムなのかもしれない。
最後に、これからやってみたい展示は?
これからは秘密です。笑
取材終わりにくユりさんと好きな写真についてお話ししました。
変な形の野菜を撮ることをが好きという話。
また、人のいた痕跡のある写真についても。
普段人がいる場所に人がいないことがおもしろいというくユりさんのお話が印象的でした。
もっともっとお話を伺いたくなってしまいますね。
この度はありがとうございました!
今後のくユりさんの活動を楽しみにしてます。
写真提供:くユりさん
記事:プランナー望月真唯(@onakahettaaa_)