「瞳ノ憶 film&oldlens /展」 袴田龍太
皆さんこんにちは、PICTEの中の人、柚子胡椒です。
(Instagram:ouka _5cm)
今回は今年の7月に共同展「瞳ノ憶 film&oldlens/展」を開催された袴田龍太さんのインタビューをお送りします。
「あなたにとって写真を撮る事とは?」
「生活の一部、外に出て散歩する事が増えた。何もないところに惹かれるきっかけ」
彼は自分にとって写真は現像までが全て。インスタでいいね数を競ったりはしない。
彼にとって重要なのは、「数」ではなく「誰が」である。
承認欲求の為の写真が溢れる現代のSNS時代に彼のような真に写真を楽しむ者は少ない。
彼と彼の仲間が作りあげた展示、「瞳ノ憶 film &oldlens/展」
タイトルの通り、瞳の奥に広がる無数の景色をカフェという空間に散りばめたような展示。
彼の見てきたカメラの奥の、ファインダーの奥の、瞳の奥の、彼の脳内を覗き込むような展示になっていた。
「実際に展示してみてどうだった?」
「直接、人に見にきていただけるからこそ、生の感想をもらえるのはすごく嬉しい。」
「カフェでの開催だったからこそ、写真に敏感でない方からの評価も聞くことができた」
カフェで働いている知り合いに誘われて、今回の展示を企画したらしい
人との巡り合わせ、彼の人柄ならば納得だ。
「今回の展示を企画するにあたって、どんな準備をした?何が大変だと感じた?」
「準備期間が1ヶ月くらいあったけど、全然時間が足りなかった。展示用に写真を撮り下ろす余裕すらなかった。欲を言えば準備期間は3ヶ月はほしい。」
「写真を普段は印刷しないから、自分の写真を印刷するのは楽しかった。紙の種類を選ぶのとかが特に楽しかった。」
写真展を開催するにあたって必要な、準備は大きく分けて4つ
・会場の確保
・テーマ、コンセプトにあった写真の撮影、選定
・写真の印刷、額装
・作品の搬入
この準備、こだわればこだわるほど膨大な時間と手間がかかる。
そこが写真展の楽しさであり、初心者にとってのハードルの高さでもある。
データでしか写真を見ない事の方が多いこの時代に、写真を印刷する時間は展示をする人に与えられた特権なのかもしれない。
「展示をしてみて自分の考え方に何か変化はあった?」
「展示のクオリティや、写真の意味について考えるきっかけになった。行き当たりばったりじゃなくて、ちゃんと思考を形にした写真を撮りたいと思った。」
彼の考えはすごくよくわかる。「こういう写真撮りたいな」、「こんな風な環境で撮影してみたいな」と思っていても実際にそれを形にできる人は少ない。写真で何かを表現したいと考えると案外難しいものである。
「写真展を開催した経験のある君からみて、PICTEってどう?どんなイメージ?」
「グループ展だからこそ、いろんな方との交流が増える機会になった。写真に意欲的になれる良い機会になった」
PICTEの利点は、参加者同士の交流が芽生えやすいところである。自分の気になる作品を撮る方と直接話せる機会があったり、無数の写真好きと写真や考え方について語ることができる。
PICTEの目指す「写真展をもっと気軽に」にはこうした場作りの要素も含まれている。
PICTEをきっかけに写真展を主催したり、共同展に参加する人が増えるといいなと思う。
「今後どんな展示をしてみたい?」
「PICTEの企画にも参加したいし、自分達の展示もしていきたい」
「ふらっと撮った写真じゃなくて、じっくりと思考した写真が展示したい」
彼のじっくり思考した写真が、今後のPICTEの展示や彼自身の展示で見れることをとても楽しみに思う。
Ryuta Hakamada / 袴田龍太
1998年、神奈川県生まれ。
2022年7月に共同展、「瞳ノ憶 film&oldlens/展」を開催。
Instagram、各種展示、PICTE企画などで活躍中。
写真展 「瞳ノ憶 film&oldlens/展」
共同主催:ryuta
Instagram:@honobononophoto
共同主催:yuma
Instagram:@_filmylife_
共同主催:naoto
Instagram:@_naoto_caf3_
共同主催:yuma takeuchi
Instagram:@yuyu__yt
会場:goofy coffee club
Instagram:@goofycoffeeclub