
【実験】StableDiffusionに宗教画を描いてもらいました
どうも。PICTDIVAの中の人の三橋です。
つい最近、宗教関係の対話をすることがありまして、その関係で、「ぶち切れるイエス・キリスト」を描きたいなと思い、やってみました。
01.描きたいシーン
ヨハネ福音書 2:13-22とか、マルコ福音書11:15-19などで述べられている、「過越の祭りの日、多くの巡礼者が参拝する神殿で、神にささげる家畜などを、ぼったくり価格で販売している商人や両替商を見て、ブチ切れたイエスが縄を鞭にして振り回し、彼らを追い払った」、という場面です。
01.創作方針
私がさらっとラフに描いた絵をインプットにして、Stable Diffusionでブラッシュアップ。
02.ラフ画

ダイソーで購入した、はがきサイズのエンボスペーパーに、さらっと5分ほどで描いたもの。中世の宗教画などにはない、臨場感を出したかったので、イエスをドアップにしています。
左には生贄のニワトリが、右には犬が驚いています。まあ聖書では、犬を家畜として捧げたという記述は確かないと思うので、犬は不要だったかも知れません。
イエスの手の位置が確定してなくて、よくわからない絵になっています。描き直そうかとも思いましたが、エンボスペーパーが切れてしまっていたし、まあ実験なのでこのままやってみようと思い、これを採用としました。
03.ブラッシュアップ
ラフ画をインプットフォルダーに入れて、Stable Diffusionにそれをインプットとした画像を描かせます。1枚描くのに30秒ほど。100枚描かせながら、いい画像が出力されたらそれをインプットフォルダーに追加します。
私のPC上のStable Diffusionは、1枚描いた後インプットフォルダの中からランダムに画像を1枚選び、それをインプットにして画像生成するようになっており、いい絵、よくない絵、よくわからない絵などが次々と出力されますが、段々理想に近い絵が、出力されるようになっていきます。

ブラッシュアップが進むと、「お、これは」と思える構図や色の絵が、ちらほらと見られるようになってきます。そこで効率を上げるために、インプットフォルダを整理したりするといいのですが、今日はそこそこいい画像が、500枚ほど描かせた所で出現してくれたので、そこで終了としました。

完成とした画像はこれ。人格者と言われているイエスの、いらっとした表情が素敵ですね(笑。

ホントは白いローブを着てることを想定してたのですが、ほぼ裸だったり、ロープが絡みついているように見えたり、右手がおかしかったりで、まだまだブラッシュアップすれば、よくなると思います。
が、ハイレベルな絵をさらにブラッシュアップするのって、1時間とか2時間、平気でかかったりしてキリがないのですよね。
なので、実験作であるこの絵はここで終了です。
04.考察
今回、とある宗教関係の方が、「俺は宗教画はわかるんだけれども、悪いが画像生成AIの絵は全くわからない」、とのことでしたので、じゃあ、画像生成AIに宗教画を描いてもらえばわかるでしょ! ということで、今回の実験になりました(笑
そもそも画像生成AIってアメリカで開発されたものなので、グローバルスタンダードな「聖書」とか「キリスト教」に関しては、すごくよく学習できている気がします。
なのでこのような、「リアルで写実的なイエス・キリスト」なんて、お手の物かもしれないですね。
ただそもそもの、私の絵、左手でムチを持ち、高く上げた右手でそれを振り下ろそうとしている、というのとは違った構図になっています。たぶん元絵が曖昧すぎたんだと思います。より理想の構図で描かせるには、やはりダイソーでエンボスペーパーを補充してきて、もう1枚ちゃんと構図が確定した絵にしてから、再チャレンジしてみるべきでしょう。まあでも無料の実験だし、そこまでするのも無駄ですね。
なので今日はここまで!