戦闘!シロナ戦を聴いて泣いた日
懺悔しておくのだけれど、ポケモンDPを通っていない。私のポケモンはルビーで止まってしまっている。
ポケモンの配信が面白い
最近おすすめされて見始めた配信がある。
プロのイラストレーターが初めて出会うポケモンを描きながらゲームを進めていくという世にも珍しいプレイをする配信だ。この方、伊東ライフ先生はポケモンを全く通っておらず、ほぼすべてのポケモンが初見らしい。その初見のポケモンを名前と図鑑説明だけで想像して描いて、実物に似ていればゲットできるという超ハードモードなプレイをされている。
全く見当違いな姿になることもあれば、驚くほどそっくりに描き上げることもあり、先生の生き物への圧倒的知識量とコメントとの掛け合いがとても楽しい。
最新のシリーズはBWのホワイト。あまりにも似すぎているミジュマルがかわいい。
私は最新のBWシリーズから見始めて、最新話に追いついたタイミングで過去シリーズのダイジェストを見ていた。リーフグリーン、ハートゴールド、エメラルドと順調に進んでやっとプラチナの完走までたどり着いた。
プラチナのチャンピオン戦で登場するのがシロナだった。
言わずと知れた名曲、シロナ戦
ポケモンの記憶がルビーで止まっている私でも、実はシロナ戦のBGMは何度か聞いたことがある。定期的にSNSでシロナ戦のBGMは神曲として投稿されるのだ。初めて聴いたときもかっこいいと思った。BGMだけ追いかけているがシリーズものだけあって、ジム戦BGMは良曲が多い。その中でもシロナ戦は群を抜いてかっこいい。
ライフ先生の配信はダイジェストでみていたのでストーリーはほとんど把握していなかったし、配信で楽しみにしてたのは先生のお絵描き部分だし、配信BGMがあるので基本的にゲームBGMは流れない使用になっている。が、その隙間を縫ってシロナ戦のBGMがかかったらあまりのかっこよさにびっくりしてしまった。
イントロ、というか戦闘開始前のこれから戦闘が始まるよ、という入りのピアノソロで耳が釘付けになった。
孤高にして激烈。シロナのキャラクターをほとんど知らないのに、キャラクターデザインと戦闘前の一言だけで気高く圧倒的な強さをビシビシと感じた。
あまりにも好き。そして泣いた。
芯がある人
正しく強い人が好きだ。
気高く、信念のある姿が好きだ。
それを表わし讃える音楽が好きだ。
歳を取るごとに、信念を持って努力する人にとても惹かれる。そういう姿に触れると、日々いろんなことに忖度して、やりたいこともあまりなく、大した信念もなくぼんやりと生きている自分と、自動的に対比しているのかもしれない。10代の頃はまっすぐなことを妬ましく思ったり、皮肉ったりしていたことの方が多かったけど、一種の諦念なのか最近はめっきりそんなこともなくなって、自分の想いをはっきりと持って進む人を眩しくかっこいいと思う。
最近、特に音楽を聴いて涙が出ることが増えた。初めはどうして涙が出るのかわからなかったけれど、これが感動するということなのだと気づいた。
四半世紀以上人間をしていて、それなりにいろいろ経験をしてやっと何かに共鳴することができるようになってきているのだろう。
心臓が少し締まって、呼吸が浅くなって、目が潤む。
悲しくはない。怖くもない。
温かい気持ちで涙が出てくる。
私にとって心が動くってこういう感覚なのかな。自分のことを感受性の低い人間だと思っているから、好きなものと嫌いなものじゃない、感動するものという軸ができてきたのがうれしい。
自分の人生の一番楽しかった、感性が輝いていたのは高校時代だと思っていた。
歳をとったら涙もろくなるとも感動できなくなるとも言われるけど、人間をやってるうちに感受性が高まっていくこともあるのだと思うと、ピークは過ぎたと思っていた人生も捨てたもんじゃないな。