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RED KOMODO/V-RAPTORは内蔵ジャイロで手振れ補正(ポスト)ができるという話
はじめまして猪股です。
flapper3という会社でテクニカルディレクターをメインに撮影現場ではDPやDITをやっております。
3秒で要約
Gyroflow(オープンソースソフト)で.R3D(RAWデータ)からジャイロ読めます、OFXプラグイン使えばDaVinci Resolveなりでプロジェクト内で補正かけられます。知らんかった。終
内容
メインカメラとしてV-RAPTORを使っているなかで手振れ補正欲しいな~ということがありつつ、(手間と時間がかかる)映像トラッキングベースではないセンサー値記録によるスタビの方法を考えてました。
方法1 GoPro on RED
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方法2 SteadXP on RED
(まだ開発は続いているのか不明)
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方法3 自作ロガー on RED
要は外部ロガーをのっけて補正値をREDのフッテージに適用するアプローチで探っていました、が。
Gyroflow(たまにGoPro用に使ってたスタビソフト)をよくよく見てみると
REDネイティブファイルに対応してました。しかも今月8日。タイムリ~
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というかジャイロセンサー値なんて記録してたんだ…
どうやらKOMODOはFW1.7.0beta(現在だと1.7.4beta)で対応してたらしい。
V-RAPTORに関してはリリースノートで見当たらなかったのでいつから使えたのかは不明ですが、手持ちのFW1.4.4では対応してました。
全然知らなかった…
Gyroflowで問題なく読み込めます
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GyroFlowが対応してくれて最大の嬉しいポイントはOpenFXプラグインも出してくれているのでDaVinci Resolveで元データに対して補正かけられる点。
途中で余計な書き出しを挟まずに使えるのが嬉しい。
GyroFlowの使い方などYoutube等にわかりやすい解説があるので割愛します
おわりに
REDが内部でジャイロデータを記録していることを知らなかったしGyroflowが対応してたことも知らなくて変に遠回りしてた~という話でした。
(&国内でこの話をしている方を見なかったのでシェアすることに)
Gyroflowの対応カメラを改めてみているとRED DSMC3以外にも
Sony α7/9 シリーズや FXシリーズ、BMPCC系にも対応しててスゲーという感想です。完全にアクションカム用だと思ってた。
この素晴らしいプロジェクトはオープンソースで無料で利用できますが、寄付は募っているので助けられた際には感謝を込めてDonateしましょう
晴れたら歩行のテストフッテージでも取って比較動画作ろうと思います。
おわり