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背中に感じる熱い視線 振り返ることはしない首 髪の毛を 掬うフリして塞ぐ耳 下駄箱にしまう…
ポケットの中から湧き出るくらい 無限にお金があればどうだろう そうしたらもう 自分の意思と…
電子音の響く世界から 貴女は突如落ちてきた 空のように碧い髪がひらひらと 広げた腕には真…
春風運ぶ 種ひとつ あなたの背中にくっついた 真昼の空と マンホールから響く水の音 どこか…
夕べの道に落としたひとつ キラリと光って消えてった いつかの昔、歌ってもらった子守唄 ねん…
このままではいけないのだろうか 何も、大きな変化は望んでいない ただ、春の陽の下で ブルー…
塵が積もると山になる 綿ぼこりのようなふわふわの塵も ぎゅっと押し込められると固くなって まわりの水を吸い尽くす ひとのこころの透明な箱に しょっぱい水がゆらゆら揺れて ぱらぱら落ちるほこりが水面に浮かぶ ひとのこころの透明な箱は ぼくときみと、あなたとわたし みんな違うかたちを並べ、 その水底も深さは違う 歯を食いしばると 削れたカケラがきりきり溜まり 顔をしかめると しわしわの皮膚が波打ち出して こぼれた涙は大海原を形成する ひとのこころの透明な箱は ある日突然大
胸の中から飛び立つ白鳩の 青空に映える美しさに 淡くきらめく霧の塵屑が虹をつくる 青く輝く…
明日があるということ それは まだ知らないあなたと出会えるということ 体感したことのない…
白いチョークを手に取って 真っ直ぐ伸びたものさしを使い 世界とせかいに線を引く 彼女の世界…
夜風に揺れるすすきの音 黄金に輝く月の光に 色を加える秋の虫 アスファルトを蹴りたてながら…
じゃらじゃら じゃらら じゃら じゃらら ころころ ころろ しゅわ しゅわわ 波がうつ、波…
息の仕方がわからなくなって 苦しくて、立ち止まって ずっと、足元を眺めてる 耳鳴りが脳味噌…
硬く、踏み出した足元は わたしをわたしと受け入れない 跳ね返る勢いは強く わたしをわたしと認めない 慣れ親しんだ筈なのに 本能が求めるものは 心の奥底から望むものは 享受だろうか 柔らかく、踏み出した一歩を あなたはあなたと包み込み 沈み込むちからは優しく あなたはあなただと受け入れる くすぐる新緑に足元は彩られ 柔らかな土に還る