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アスファルトを歩きながら 今日のご飯を考える 闇夜に浮かぶ街灯がチラつき 切れかけの リビ…
このままではいけないのだろうか 何も、大きな変化は望んでいない ただ、春の陽の下で ブルー…
塵が積もると山になる 綿ぼこりのようなふわふわの塵も ぎゅっと押し込められると固くなって …
胸の中から飛び立つ白鳩の 青空に映える美しさに 淡くきらめく霧の塵屑が虹をつくる 青く輝く…
明日があるということ それは まだ知らないあなたと出会えるということ 体感したことのない…
白いチョークを手に取って 真っ直ぐ伸びたものさしを使い 世界とせかいに線を引く 彼女の世界…
夜風に揺れるすすきの音 黄金に輝く月の光に 色を加える秋の虫 アスファルトを蹴りたてながら 雨を含んだ風の匂いに きょうの日々を振り返る 木からこぼれた金木犀が 地べたに宇宙を作り出し 在りし日の想い出を飾り立て 道端の黒猫の瞬きと 夜空に貼りつく一粒の 火星の赤が重なって 見透かされまいと背を向けた 裸足で踏んだベランダの 深夜3時に吐く息は 夜風に溶け込み消えてゆく 朝焼けの、明けの明星貼りつく空に すうっと腕を伸ばして掴む 潤んだ瞳からにじむ涙は 朝日をそっと
じゃらじゃら じゃらら じゃら じゃらら ころころ ころろ しゅわ しゅわわ 波がうつ、波…
息の仕方がわからなくなって 苦しくて、立ち止まって ずっと、足元を眺めてる 耳鳴りが脳味噌…
硬く、踏み出した足元は わたしをわたしと受け入れない 跳ね返る勢いは強く わたしをわたしと…
心のなかにぽっかりと 白くてまあるい空洞ができている いつもそこから雨漏りするので それを…
真っ直ぐに向いていた視線は いつの間にかあげられなくなって スキップしていた足は もう歩く…
口から口へ 蜘蛛の糸は細く細く上下する 耳から耳へ 燐の炎が幽かに揺れる 遠い遠い何処かの…
ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にはあらず そこにいた痕跡は 上から下へ消えてゆく 河の流れに飲み込まれ 行方は遥か遠くなる 確かにここに存在していた 何十億人の人々の かつては いま であった人々の 流れは果たして どこに向かうか 果たしてどこを 漂うか いま ここに立っている いま は 足元を掬われそうになる急流か 優しく肌を撫ぜる静流か じゃぶじゃぶと泡立ち ちゃぷちゃぷと揺蕩う 遠く、見つめる先にあなたがいる ふと、振り返るとあなたがいる ど