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アスファルトを歩きながら 今日のご飯を考える 闇夜に浮かぶ街灯がチラつき 切れかけの リビ…
背中に感じる熱い視線 振り返ることはしない首 髪の毛を 掬うフリして塞ぐ耳 下駄箱にしまう…
ポケットの中から湧き出るくらい 無限にお金があればどうだろう そうしたらもう 自分の意思と…
電子音の響く世界から 貴女は突如落ちてきた 空のように碧い髪がひらひらと 広げた腕には真…
春風運ぶ 種ひとつ あなたの背中にくっついた 真昼の空と マンホールから響く水の音 どこか…
夕べの道に落としたひとつ キラリと光って消えてった いつかの昔、歌ってもらった子守唄 ねん…
このままではいけないのだろうか 何も、大きな変化は望んでいない ただ、春の陽の下で ブルーシートを広げてみたり じりじり照りつける夏の日差しに 顔をしかめながら、アイスを貪っていたい それだけなのに 時代の波に飲まれてゆく 抗えない波に飲まれゆく 並んで歩いた同胞たちは いつしか荒波に巻き込まれ 木漏れ日の注ぐ日々は遠い過去になっている このままではいけないのだろうか 秋の空を眺めながら、自分で選んだ道を振り返る 常に、心のままに生きてきた 自分らしくあるように。 そこ
塵が積もると山になる 綿ぼこりのようなふわふわの塵も ぎゅっと押し込められると固くなって …
胸の中から飛び立つ白鳩の 青空に映える美しさに 淡くきらめく霧の塵屑が虹をつくる 青く輝く…
明日があるということ それは まだ知らないあなたと出会えるということ 体感したことのない…
白いチョークを手に取って 真っ直ぐ伸びたものさしを使い 世界とせかいに線を引く 彼女の世界…
夜風に揺れるすすきの音 黄金に輝く月の光に 色を加える秋の虫 アスファルトを蹴りたてながら…
じゃらじゃら じゃらら じゃら じゃらら ころころ ころろ しゅわ しゅわわ 波がうつ、波…
息の仕方がわからなくなって 苦しくて、立ち止まって ずっと、足元を眺めてる 耳鳴りが脳味噌の中で反響して わたしの心を蝕んでゆく ひとりの夜の不安にかられて 考えなくてもいいことばかり考える ひとりで頑張れると思っていた 心の持ちようだって 明日の天気がなんだって わたしは強い、大丈夫って 言い聞かせては蓋をした 涙を見せては負けだと 弱音を吐いてはいけないと 一生懸命荷物を詰めていた ある日 もうリュックの口は締まらなくなった 喉には吐きたい言葉が詰まりすぎて 肺は