マガジンのカバー画像

#1〜#20 詩まとめ

20
つぶやきのあと
運営しているクリエイター

記事一覧

#20 のりたまかける、しあわせを

アスファルトを歩きながら 今日のご飯を考える 闇夜に浮かぶ街灯がチラつき 切れかけの リビ…

きゆう
3年前
1

#19 見ざる言わざる、着飾る 春

背中に感じる熱い視線 振り返ることはしない首 髪の毛を 掬うフリして塞ぐ耳 下駄箱にしまう…

きゆう
3年前
1

#18 もしもお金があったなら

ポケットの中から湧き出るくらい 無限にお金があればどうだろう そうしたらもう 自分の意思と…

きゆう
3年前
1

#17 初めての 音

電子音の響く世界から 貴女は突如落ちてきた 空のように碧い髪がひらひらと 広げた腕には真…

きゆう
3年前
1

#16 春の音ひびく

春風運ぶ 種ひとつ あなたの背中にくっついた 真昼の空と マンホールから響く水の音 どこか…

きゆう
3年前
3

#15 巻き戻しボタンがあったなら

夕べの道に落としたひとつ キラリと光って消えてった いつかの昔、歌ってもらった子守唄 ねん…

きゆう
3年前
1

#14 つぶやきの行方

このままではいけないのだろうか 何も、大きな変化は望んでいない ただ、春の陽の下で ブルーシートを広げてみたり じりじり照りつける夏の日差しに 顔をしかめながら、アイスを貪っていたい それだけなのに 時代の波に飲まれてゆく 抗えない波に飲まれゆく 並んで歩いた同胞たちは いつしか荒波に巻き込まれ 木漏れ日の注ぐ日々は遠い過去になっている このままではいけないのだろうか 秋の空を眺めながら、自分で選んだ道を振り返る 常に、心のままに生きてきた 自分らしくあるように。 そこ

#13 浮かぶ涙の空模様

塵が積もると山になる 綿ぼこりのようなふわふわの塵も ぎゅっと押し込められると固くなって …

きゆう
3年前

#12 やさしさをおくる

胸の中から飛び立つ白鳩の 青空に映える美しさに 淡くきらめく霧の塵屑が虹をつくる 青く輝く…

きゆう
4年前
2

#11 バタフライ・エフェクト

明日があるということ それは まだ知らないあなたと出会えるということ 体感したことのない…

きゆう
4年前
2

#10 蛙は大海を知らず、天の深さも知らずして

白いチョークを手に取って 真っ直ぐ伸びたものさしを使い 世界とせかいに線を引く 彼女の世界…

きゆう
4年前

#9 秋めく日々に

夜風に揺れるすすきの音 黄金に輝く月の光に 色を加える秋の虫 アスファルトを蹴りたてながら…

きゆう
4年前
2

#8 満ちしるべ

じゃらじゃら じゃらら じゃら じゃらら ころころ ころろ しゅわ しゅわわ 波がうつ、波…

きゆう
4年前
2

#7 手のひらを太陽に

息の仕方がわからなくなって 苦しくて、立ち止まって ずっと、足元を眺めてる 耳鳴りが脳味噌の中で反響して わたしの心を蝕んでゆく ひとりの夜の不安にかられて 考えなくてもいいことばかり考える ひとりで頑張れると思っていた 心の持ちようだって 明日の天気がなんだって わたしは強い、大丈夫って 言い聞かせては蓋をした 涙を見せては負けだと 弱音を吐いてはいけないと 一生懸命荷物を詰めていた ある日 もうリュックの口は締まらなくなった 喉には吐きたい言葉が詰まりすぎて 肺は