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いい写真が撮りたいって100万回言ってる

本格的なカメラ買って写真を撮り始めたのは、ちょうど20歳の誕生日を迎えた頃だった気がする。理由なんて適当で、"自己紹介するときに外面のいい趣味が欲しい"みたいなもんだった。

引きこもってゲームしかやることが無かった当時の自分にとって「趣味は写真やってます」って言えることが、すまし顔でスタバに入れるぐらい大きなこと。

当時の自分は何にでもなれる気がしていて、写真なんてちょっと勉強すればそこそこ撮れるようになるでしょって思ってた。

初めてカメラ買った日にキットレンズで撮った近所の猫、威嚇じゃなくてあくびしてる


いい写真が撮りたいよ

カメラを買ってからちょうど3年半ぐらい経った。今は大好きだったゲームの延長でコスプレ写真を撮っている。解が無い写真の世界にとって、再現するべき"正解"があるのは個人的に続けやすかった。

今となっては結局正解なんてものは無く、逃げ続けてきた"作家性"、"アート性"という言葉に向き合わないといけなくなってきた。コスプレに限らず人物写真は被写体の力に依存するため、中心に捉えてシャッターを切っても"絵"として成立する場合が多い。(してないのかもしれない)

そう思っていたのもあって「お前の写真面白くないよ」と、見えない何かからずっと言われ続けている気がして、ここ1年ぐらいの撮影は焦燥感に包まれながら撮影に挑んでいた。

表現したいものがあるというより面白くない写真にしないためにはどうすればいいかについて悩んでいたと思う。
よくクリエイターが言う"こんなシーンが見たかったけど無かったから再現した"みたいなキャプションに憧れていた。

1年くらい"いい写真"という言葉にひたすら悩まされてきた。めちゃくちゃ考えたのでこのnoteにひたすら書き殴ってみる。

ふと深夜につぶやいた鍵垢のポスト。こんな呟きをしてしまうぐらいイヤな奴に自分がなっていた


伸びる写真はいい写真なのか?

結論はYESだと思う。今のXはどんどん改善されていて、いい写真がきちんと伸びるアルゴリズムになっているし、前よりTLを見ててワクワクする。

けれど、そもそも戦っているフィールドが違う場合があることもある。男性向けの水着コスプレと、コアなオタク向けのニッチなキャラコスプレではそもそもユーザーの総数が違うからいいねの最大数が違う。

谷間を強調した写真だけいいねが10倍ぐらいある、みたいなことがよくある。結構ある。それが多くの男性ユーザーに届いているのであれば、その写真はその人たちにとって"いい写真"となるのかも。

"誰に評価されたいか"でいい写真の定義は変わるけれど、自分の場合はめちゃくちゃいい写真を撮る人に評価されたい。イベントで会ったときにあの写真良かったね!!って言われたい。写真を生業にしてる人にこりゃ負けたわって思われたい。あいつ気に食わないけど写真は上手いなって思われたい。片想いフォローしている凄腕カメラマンさんにいいねされたら一番嬉しい。初めてされた時はテンション上がって友達にスクショしてLINE送ったぐらい嬉しかった。


ひたすら知識を入れた

いい写真の前に、そもそも今まで感覚でやってきたから何も分からない。とりあえず知識を入れて基礎を磨こう!と思った1年目の最後。

よくこれでここまで来られたわね!基礎ができてないからムラが出るのよ!

ラブライブ! 第8話   絢瀬絵里 

まずはどんな写真が好きか知ろうと思って、伸びてる写真、自分が好きな写真をひたすらブックマークして集めて良いところを言葉にして書いてみた。1番やってて良かったことかもしれない。

とにかく思ったことを言葉にしてみる。最初は気づかなくても何回も観てると新しい発見があることも

「なぜこうするのか」がひたすらに解説されてる。感覚で語られるアートの印象に反してめちゃくちゃロジカルな本。言葉にする前提の知識が無いって時に読むのがおすすめ。

他にもネットの海を漂って大量に知識を集める。noteのメンバーシップにひたすら入ってみたり、売ってるソフトフィルター全部買ってみたり、海外のYoutube見たり、とにかく時間とお金を使いまくって知識を集めることにフォーカスした。気づいたら結構な知識量になっていた。

基本のライティングを教えてくれ〜!って時におすすめの本。経験上こういう地味な表紙の本は大体あたり。長すぎて読むのに1週間かかった。

 で、どうなったの

知識を入れすぎてどこかで出したくなって気づいたらコスプレ撮影の解説本をコミケで出版してた。結果たくさんの人に手に取ってもらえてめちゃくちゃ嬉しかったし、去年で1番写真撮ってて良かったなと思えた瞬間。

そもそもコスプレを撮りたい!ってなった時にネット上に情報が少なすぎる。これだけイラストやらポートレートやら情報が出回ってるのにコスプレ界隈だけ極端に情報が少ない。インターネット最後のフロンティアかもしれないと思って本格的に決意。

まずは普段のライティングを記録して投稿してみる。上手い人がたくさんいる中で正しくは無いだろうな、恥ずかしいなと思いつつ、けど自分が始めた時にこれがあったら嬉しいだろうなと己の中で葛藤しながら投稿を続けた。

賛否いろいろあるけれど、誰かの役に立ちたいって思って発信する人はすごいと思う。かっこいい。

今考えたら結構メチャクチャなライティングで自分でもびっくりするけど、発信へのハードルが下がったことで続けることができたと思う。中途半端なことは発信できないと思って、もっとライティングの勉強に力を入れた。見切り発車もたまにはいいかも。

小手先テクニックマニアになった

結局、テクニックや表現の幅みたいなところに振り切った1年で、"いい写真"に近づけたかどうかは分からない。

けれど1年前と比べて、タイムラインに流れてくる写真がどんなテクニックで撮られているかはちょっとだけ理解できるようになったと思う。だから今年はもっと素直に"自分の中の好き"に向き合って、自分が表現したいものについて考えていける年にしてみたい。自分だっていい写真が撮りたいよ!

感性ってなんだよ!わかんないよ!深みのある写真って何だよ!!

こんなポストをするのはいつだって深夜

ミリ


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