呪いと共に走る
約80日休まず続けていたランニング記録が途絶えてしまった。
理由は膝の負傷。
医者からは1週間ドクターストップを言い渡されてしまった。
続けたくても続けられないことが思っているよりも辛い。
歌を歌っているから肺活量や体力の向上の為に、走り始めたけど、
予想以上に走ることが好きになっていたし、
記録が毎日刻まれていくことに興奮もした。
80日も休まず運動していると、
逆に運動しない方が難しく感じる。
改めて継続することの難しさを知った。
そして常に続けている人をさらに尊敬した。
毎日何かを続ける人がいる限り、
僕は毎日何かを続けないと生きてる価値がないとまで思ってしまう一種の病気のようなものに取り憑かれている。
いや今も思っている節がある。
僕はずっと完璧主義者で、
何もしない日があるととてもストレスを感じていた。
「今日もスマホばかり見てた」
「ずっとゲームばかりしてた」
目を閉じ眠る時にずっと一日の自分を振り返っては、
自分を責めて眠れなかった。
その前から何かを続けたことはあった。
本を読んだり、ギターを弾いたり、ピアノを弾いたり、
顔面マッサージをしたり、日記を書いたり。
続けられるのは続けられたけど、
ひとつの疑問がどうしても割って出てきた。
ゴールは一体どこにあるんだろう?
僕は脳死状態で何かを続けていた。
そんな自分の姿に一人酔っていた気がした。
目標や自分の現在地が曖昧で、
一日目からの変化を良い風に見ようとしなかった。
だから3ヶ月目くらいでどうしても辞めてしまっていた。
僕の尊敬している人に、
UVERworldのTAKUYA∞さんがいる。
彼は毎日10kmランニングをして、
グルテンフリーをはじめとした徹底した食事管理、
毎日忙しい中、ブログを更新している。
そんな継続力の鬼がいる限り、
僕は自分がやらなければ責めてしまう気がしていた。
もちろん人それぞれに適応するものや
向き不向きはもちろんあるかもしれない。
けど同じ人間である以上、
僕にもできるはずだと思ってしまうのだ。
でも自分も真似して徹底して気づく。
この人には到底辿り着けない。
一種の諦めが僕を突き動かす時もあれば、
呪いのようにずっと後を付いてくる。
その呪いに捕まらないように必死に走ってるような感覚に苛まれることもある。
TAKUYA∞さんになりたい訳じゃない。
なりたいと言うのも烏滸がましいくらいだ。
でもTAKUYA∞さんを知ってしまった以上、
僕は毎日何かを続けなければいけないような気がした。
そうでなければ自分を自分で認めることができない。
行き過ぎた完璧主義者の末路である。
何かをやめることが未だに怖い。
何か自分の中で終わってしまう気がするし、
それで自堕落な自分がまた顔を出してしまったら、
僕はまた自分を責めてしまう。
死ぬまでそんな自分に追いかけられながら生きていく。
覚悟も諦めも両方ある。
ストイックに見られたい訳じゃない。
自分という自分に認められたい。
自分を自分で褒められる自分になりたい。
見方によれば長い長い地獄。
そんな地獄を乗り切る為に、
まずは身体鈍らないように筋トレかストレッチくらいはしておこうかな。
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