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神谷奈緒オンリーについて
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、惜しくも開催中止となった神谷奈緒のワンマンライブで販売予定だったTシャツとトートバックを、神谷奈緒オンリーイベント「RainbowBase」内にて委託頒布を行います。N-15にてお待ちしております!
— いのとも (@pick_les) September 19, 2020
#RainbowBase pic.twitter.com/SFdMQMyXgW
存在しないライブの存在しないグッズを作って即売会で頒布します。
漫画を描くのはカロリーが高すぎて成し遂げられないと思っていたのでグッズを作ろうと思っていたのですが、どうしても実在性を持たせたかったので、存在しないライブを勝手にコロナのせいにして中止にし、委託頒布をするという体にしてみました。
せっかくなのでどういう意図でを作ったか書き留めます。初めてnoteらしいことをするぞ...
サブタイトルの『distance call』は遠隔電話という意味です。実際に対面しないで音声のみで他人と意思疎通を図る道具である電話という存在そのものが、素直な気持ちを真っ直ぐぶつけることができない神谷奈緒さんそのものなのかもしれないという考えの元採用しました。もちろん神谷奈緒さん本人も承認済みで、このアイデアをとても気に入ってもらえたので良かったです。
Tシャツにはブラックレターベースのフォントをあしらっています。ブラックレターをファッションにあしらうというのはカウンターカルチャーの文脈なのかなと勝手に思っているのですが、近年ではこういうあしらいを『可愛い』と形容する人が増えているように感じます。かっこよさに加えて『可愛さ』を獲得した文化...それすなわち神谷奈緒さんなのかもしれない、という考えに至り今回はこのようなデザインにしてみました。
加えて紫陽花の写真もあしらってみました。紫陽花と神谷奈緒さんは切っても切れない関係にあるので、ワンマンライブを開催したらモチーフにしそうということで採用してます。
いや、神谷奈緒さんが紫陽花を入れて欲しいって言っていた気がする。「文字だけでも、カ、カワイイけど、、、紫陽花もどこかに入れられないか?」みたいなことを言っていました。確かに言っていました。
ブラックレターだけだとソリッド過ぎたので結果的に入れてよかったです。
写真部分にはだいぶ細かい網点を使用したのでシルクスクリーン印刷では完全に再現できないと割り切っており、Tシャツ一枚一枚に起きるエラーも風合いになるしいいや、くらいの気持ちで入稿したのですが、細かい箇所もハッキリと印刷できていました。シルクスクリーンは0.5mm以下のオブジェクトを上手く再現できないイメージがあったのでビックリしました。印刷所の技術力なのかもしれないです。
ちなみに印刷をお願いしたのはcorner printingさまです。
画像には表記がないですが、実は胸に『N』がワンポイントで入ってます。これ割と重要なんじゃないか...
トートバッグはトーンは揃えつつもTシャツとは世界観をやや変えて作りました。昨晩データが消失してしまったり、途中でPCの電源が落ちて進行状況が無になり、やる気を完全に喪失し、作るの止めそうになりましたが、どうにか持ち直して完成させることができました。
デザインに
one may dance without holding an umbrella in the rain. it is freedom
という文章を入れていますが、これは神谷奈緒さんのことで頭が一杯になった際、神谷奈緒さんにピッタリのポエム探しをしているときに見つかった言葉です。
翻訳すると、
雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。
それが自由というもの。
という意味らしいのですが、マジでいい言葉ですね。ぴったりすぎる。これを考えたのはゲーテらしいです。ゲーテ、神谷奈緒さん好きなのかな...
この言葉から逆算してデザインを組み立てた結果、雨や傘をそのままモチーフに採用するのは気が引けたので、モチーフは『天気図』になりました。
低気圧まみれの天気図の中心に神谷奈緒さんの顔アイコンを配置することで、"傘を刺さずに踊る人間"のメタファーとしています。
下の枠で囲まれている部分はニュース番組のテロップのイメージです。運がいいことに頭文字がNだったので、Tシャツで使用したロゴの頭文字を置いたらニュース番組のロゴに見えなくもない感じになりました。
イメージイラストはシャニマスに感化されて『〇〇りんぜ』が口癖になってしまった哀れな友人に描いてもらいました。趣味嗜好も似ているところがあるで色々オーダーを出しやすかったです。
試行錯誤の末、自分の好きな写真家のValerie Phillipsから着想を得てイラストを作成してもらいました。
友人は日常的にイラストを描いているわけではないらしいのですが、それにしてはお上手ですよね。髪の毛の描き込み方とかフェティシズムを感じてとても良いです。神谷奈緒さんのイラストを描いてもらったのは大正解だったと思います。
何気にポスターのレイアウトが結構難しく、時間がかかりました...。ポスターのサークルスペース表記は場所を指し示す役割もあると思うので、目線より上あったほうがいいな〜なんて考えながら作りました。
ざっくりとこんな感じでしょうか...
だいぶ歪んだ形で愛を示してしまった気もしますが、これでいいと思います。なぜなら二次創作をする人間は皆素晴らしく、美しいから...
余力があったのでポスターをキンコーズに刷りに行ったついでにポストカードも作りました。明日無料配布します。
なんだかんだ個人での即売会へのサークル参加は初めてなのでワクワクドキドキです。楽しいといいな〜
来年はみんなでワンマンライブ、参加しような
最近2nd Sideを聴くと、先に気づいて 干し芋
というクソしょうもない替え歌が脳裏をチラつくのですごく嫌です。
おわり