ギア選び【ソロテント編】
9月のキャンプ終了後からが大変だった。
あの愉しい記憶が忘れられず、ボーッと熱に浮かされたような感覚が続く。
そう、いわゆる“キャンプ熱”にかかってしまったのだ。
▪️テントがほしいっ!
「またキャンプしたいね」と、参加メンバーの皆が口々に言っていた。もちろん、自分もぜひまた参加したいと思った。
でも、もし本当にまたキャンプをするとしたら?
やっぱりテントは必要でしょう!
*
アウトドアを楽しむ機会が極端に少ない人は、すでに道具を持っている人の厚意に甘えて有難く借りた方がいいと思う。
もし高価な道具を所有しても、頻繁に利用する予定がないなら、もったいないし。
ただ自分の場合は、登山を通じて、「アウトドア=自己責任」という考え方が根付いていた。
たとえば山に登るのに、人の道具をアテにして入山する人はいない。
防寒着も、食料も、水も、皆、自分自身で用意する。
自然と触れるのに、準備を怠って、痛い目を見るのは、自分自身なのだ。
(そう、前回のキャンプで蚊に刺されて大変な思いをした筆者自身のように)
登山と同じく、キャンプでも自分の身は、自分で守りたい。
そしてかつて自分が他の方のテントに入らせてもらった時のように、いつかは自分も空間を提供できるようになりたい、少しでも周囲の人の役に立ちたいとも思った。
「少しずつギアを揃えていこう」という気持ちは、自分なりのちょっとした成長願望のようなものなのかもしれない。
▪️どのテントを選ぶか?
しかし、果たして初心者の自分に本格的かつ高価なテントは必要なのか?
たとえソロ用でも、いわゆるアウトドアブランドのテントはどれも値が張る中、もっと汎用性の高い、テント代わりになるような、気軽なアイテムはないのだろうか?
そして辿り着いた結論が、コールマン クイックアップIGシェードだった。
本来はサンシェードとして販売されている、ポップアップテント。
ポップアップ式なので、設営の手間が要らず、重さも2.5kgと、女性でも簡単に運搬・撤収可能。
フルクローズ出来るので、プライバシー確保に優れている上に、ベンチレーション(換気口)が上部に付いているので、通気性も高く、暑さ防止・結露防止にも有効。
この商品を選ぶ前に学んだのは、【テントは大まかに分けると「シングルウォール」「ダブルウォール」という2タイプの構造がある】ということ。
このシェードは、ダブルウォール式テントのインナーテントのような作りをしているため、「フライシート(外側を覆う耐水性の幕)が付属していない」=「雨天の場合どうするか?」が課題。
しかし低価格で軽量、設営もしやすく、音楽フェスにも持って行きやすいサイズ感…。
こうして、キャンプビギナーならではのトライアル感覚から、ギア購入は正当派ではなく、別用途のアイテムからスタートしたのであった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?