キャンプ#1 【ついにハマる】
人生初のキャンプから6年後、関西からUターンした筆者に、その日が訪れた。
音楽仲間や関係者と一緒に、地元近郊でのキャンプ。
ひさしぶりに、モンベルのバロウバッグ#3とU.L. コンフォートシステム アルパインパッド25 150の出番である。
テントは持っていないけれど、9月だし、天気予報によると雨も降らないし、気のおけない仲間となら野宿状態でもなんとかなるだろう…と甘く見ていた。
河川敷のオートキャンプ場に到着すると、参加メンバーのうち、アウトドアの先輩方(=ベテランキャンパーの方達)は、早々に自前のテントやタープを設営していた。
(この時はまだ、その晩、自分に起こる悲劇を予測できていなかった…)
*
やがて日が暮れて、夜になり、月が出る。
アコースティックギターの音、焚き火の音、川のせせらぎ、美味しいお酒…
初秋の夜をすっかり満喫。
↑楽器を持ち寄って、お酒を嗜みながら仲間とセッション。最高に愉しい。
↑雲が切れて、美しい月が。川面に映る街灯も美しい。河川敷キャンプ場ならではの幻想的な景色。
気のおけないメンバーと、最高のシチュエーションで過ごす秋の夜長。この時点で幸福感は最高潮。
しかし夜も更けた頃、タープ泊をしようと、寝袋を広げて横たわった私たち(=テント無しメンバー一行)に悲劇が起こる…。
「かゆい…!!」
秋と言えども、まだ9月。
河川敷にはまだ蚊のいる季節。
タープ泊はやはり無謀過ぎたか…
アウトドア先輩の計らいにより、急遽、テント泊させてもらうことに。
*
テントの中はやはり快適。
途中、寝袋が暑苦しくて寝苦しかったけど、それ以降は朝までぐっすり眠れた。
起き抜け、外に出てボーッと体を覚ましていると、早起きしていたアウトドア先輩、何やら懸命になにかをグルグル回している。
(コーヒーミル…!)
そう、先輩はパーコレーターでコーヒーを淹れようとしていたのだ!
興味津々でじーっと見てた私に、淹れたてコーヒーのおすそ分けしてくれる先輩(やさしい…)
折角なので、川べりの橋に腰かけて、
早速ひと口すする。
「う、うまい…!」
↑空気の澄んだ朝、こんな景色を眺めながら味わう、淹れたてのコーヒー。どう考えたって最高じゃないか…!
こうして過ごした6年ぶりのキャンプは、日常を忘れさせてくれる夢見心地な思い出に。
快適なテント…
朝の淹れたてコーヒー…
その記憶が忘れられないまま、知らず知らずのうちに、筆者はキャンプという沼にハマっていくのである…。
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