古物商でミニマリスト的生活
古物をやっている専業の先輩方と話をすると、とても刺激的です。
入れ墨入れていたり、または骨董好きが生じて古物商になったりと様々。
すきでやっている人もいれば否応なくやっている人もいます。
ですがみんな生き生きしてるかもしれません。
たぶん自殺なんかしないでしょうw
ある人は毎週日曜のみ店を開け、通常は買取をしているそうです。市場に荷入れをする際にお会いしたのですが、持ち込んだベッドを地べたに広げ、昼寝をされておりました。
なんと昭和か。
サラリーマンはすでに気楽な稼業とは程遠く、毎日プレッシャーの連続です。体や心を壊したり、はたまた自殺なんてことも頻繁にあります。だって3万人が自殺で亡くなってますもん。予備軍は数十万人といわれています。
僕が古物商になった理由ですが、サラリーマンの限界が見えたときでしょうか。外資系企業ですがクビになることは日常で、同僚も先輩も僕もクビ、そんな状況に何度も遭遇しました。なので外資系にいる人間は会社なんて鼻から信用してないんです。
なので、僕自身、いろいろな商売を見聞きし、研究し、いまの生業に到達しました。
中古品は買うのも売るのも古物市場があるのでいつでも換金可能です。当日に現金化されるので、在庫がある限りキャッシュリッチなことは確かです。
古物商を始めて分かったのはモノの価値は相対的である、ということです。
ある人には何百万円の価値はあっても、他の人には価値はゼロ、というかマイナス。
例えば、ある日お客さんから連絡があり、高級ソファーを引き取ってくれと言われました。急遽引っ越しでソファがでかすぎて引っ越し先に持ち込めなかったそうです。
うちはお客さんから無料で引き取り、古物市場で翌日10万以上の値で売りました。
結構こういう事例は実は多く、陶磁器やら香木やらで儲けが出たこともあります。メルカリとかヤフオクとかでもいいんですが、換金に時間がかかるので、プロは避ける傾向にあります。
若い古物商はオンラインでの販売をしてますが、骨董専門のオジサン、おじいちゃんは無理です。スマホで精いっぱい。そんな業界にニッチでも勝機はありそうです。