とおくへ
とおくへいくこと。
トンネルをぬけたら、そこはしらないまちだったこと。
気づいたら、ながれていく景色や風が、いつもとちがう感じがしたこと。
どこまでが、ちかくで、どこからがとおくになるのか。
たびに出ると、その境界をぬける瞬間がどこかにある。
ここからは、とおく、だな、と。
これからぼくは、とおくへいくんだな、とあらためて実感する。
そこからはどんどん、知らない景色になっていくし、じぶんの感覚も、それに慣れていく。
だけどたしかに、そのときの、境界をぬける瞬間も、感覚もあって、それはどこかなつかしい感覚でもあり、これからも、じぶんにとってひつようになるものなんじゃないかとおもったのである。
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