【暴落の一因】LidoとCelsiusを解説。
■テーマ
大手レンディングサービス提供の「Celsius」事件を深堀りします。
■背景:出金停止
Celsius Networkが、引き出し・交換などの取引を一時停止を決めました。
つまりここが今、お客さんに対してお金返せないよーとなっています。
・セルシウスとは?
・なぜ止まってるか?
・見えてくる課題
■Celsius Networkとは?
・顧客のお金を預かって、DeFi運用してくれるサービス
・最大年利17%で運用、担保率150%
・LidoでETH→stETHに買え、Curveで運用
=40万9170 stETH(約600億円)保有
■Lidoとは?
・ETH→stETH(レシート)に変えつつ増やせるDeFi
・420万ETH(約1兆円)ほど預けられる
・超巨大なDeFiプロジェクト
■stETHが、5%引きに
ですが、ここからここ数週間で大量に資金が抜けていた。
なぜなら、
・ETH2.0移行後1年間、ETHを引き出せない
・ETH2.0は、今年8月に完成予定
・遅れたら、引き出しはもっと後になる?
結果、ETH×95%=stETHと5%引き価格で推移していました(USTのようにアルゴリズムでなくペグは外れないのでそこは安心)。
そこでやばい!となった投資家が、こぞって今のうちに資金を抜き始めました。
■Celsiusは、Lidoユーザー
そこで、顧客のお金をLido+Curveで運用しているCelsiusも例外ではない。
比率が、ETH20%:stETH80%に。
→約14万ETH分しか引き出せない
→顧客のお金は40万stETH分
やばい...出金できない...
となり一時停止となりました。
■その後...
イギリス企業Nexoが、stETHを割引で買い取ってくれるとの提案が出ました。
CelsiusがFTXに
・約104,000ETH(約200億円)
・約9,500 WBTC(約300億円)
を送金したのを確認。
これで、顧客に返すお金を調達できる可能性。
■別のポジションも?
DeFi「Maker」にて、Celsiusがドル(DAI)を借りているのがわかりました。
担保:23962.63WBTC(約650億円)
借入:2億7,800万DAI(約330億円)
精算ライン:ギリギリに迫っていた
👇+して
担保:2,000WBTC(約60億円)
清算ライン:1BTC=16852.34ドル(2,268,333円)
下落相場を受けて、救済措置を取っていたことを確認。
■まとめ
ETH2.0移行後1年間引き出せない
↓
ETH:stETHが1:1危うくなる(5%引き)
↓
Curve上の資金が2:8に(ETH足りない)
↓
顧客にお金が返せなくなる
↓
出金停止
↓
+相場も荒れる
↓
精算迫って、資金継ぎ足し
・そもそもお客のお金だぞ!問題
・お金の流れが不透明である
・他が助けてくれたのは良かった←個人ならこれはない
・DeFiのパワーを再認識
・Lidoなど集中しすぎるのも課題?
では。
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