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OPB改造記録1(ブリッジ編)
以前にOPBの弱点(個性)のひとつとして挙げたシンプルすぎるブリッジを交換したので記録として記します。
1.OPBに使えそうなブリッジ候補を探す
当たり前ですが、交換する為にはまずは良さそうなブリッジを見つけなければなりません。
条件として
・なるべくOPBのオリジナルの雰囲気を壊さない
・裏通しできる
・できるだけ無加工で取り付けできる
・ブリッジとして問題ない性能を有する
以上を考慮しつつ探しました。
【候補1】HIPSHOT 4 string A Style w/Fender Mount w/Stg Thru Brass Chrome
性能も機能もめちゃくちゃ良さそうなブリッジです。ネジ穴の位置も合いそうだったので、かなり迷いました。しかしわりと高価なのとデザインが近代的すぎるかなと思ったので保留。
【候補2】ムスタングベースのブリッジ
裏通しでき、個性的なデザインなので取り付けたら面白そうだなと思いました。しかしネジ穴が合わなさすぎるのと、そもそもブリッジ単品でなかなか売ってないので却下しました。中古もほとんどありません。意外とレアです。スポンジミュートができる仕様が魅力的でしたが、最近はその機構が搭載されたものがないようですね。
【候補3】裏通しのスティングレイのブリッジ
こちらもゴツくてレトロなデザインのブリッジなので期待していました。しかしムスタングと同じくブリッジ単品で購入することが困難で却下しました。スラップでバチバチやってるイメージが強いスティングレイですが、スポンジミュート機構が搭載されたブリッジがあるとは知りませんでした。
【候補4】fender hmv bridge
こちらはfenderのアメプロに載ってるブリッジらしいのでデザインの違和感は少なそうです(フェンダーデザインならOPBとマッチするだろうという安直な思考)。しかも表通し、裏通しができる数少ないブリッジです。値段もわりと良心的。そしてネジ穴も近い位置にあるようでした。
しかし日本でほぼ流通していない、そしてfenderや通販サイトに問い合わせても買えないので却下...と思っていたらアメリカでは普通にパーツ単位で売ってるみたいでした。こちらに決定しました(笑)
2.実際に取り付けてみる
自分で取り付けるのは怖いので楽器屋さんにお願いしました。裏通しの穴の位置はジャストでした。弦間は微調整できるので問題なし。しかしネジ穴の位置は微妙に違っているとのこと。
以前のネジ穴はブリッジで隠れるのでセーフと判断し、新しくネジ穴を空けてもらって取り付けてもらいました。
3.取り付け後の変化
まずオクターブチューニングが楽にできるようになりました。そしてチューニングが安定しています。ブリッジが変わるとこんなに違うものなのかと驚きました(1951年のブリッジから現代まで進化したわけだし当然かも)。
もちろん弦高や弦間の調整もめちゃくちゃ楽です。約70年でかなり進化したのだなと思えました。
サウンドは音像が少しはっきりとして少し硬質的になりました。悪く言うとOPBの個性は少し失われました。少しモダンなサウンドに近づいたのかもしれません(サドル、ブリッジの材質が変わったことによる変化かも)。このあたりはテレキャスターのブリッジを交換するか否か?という問題と同じような苦悩なのかもしれません。
弦のテンションは少し強くなり、ガッチリと弦が固定されたせいか少し粘りがあるようなテンション感になりました。
最後に
無事にOPBブリッジから現代的なhmvブリッジに交換できました。概ね満足しています。
ブリッジってめちゃくちゃ進化してるし、サウンドはもちろん、演奏に与える影響もすごいんだなと実感することができました。
(注意)楽器のプロが作ったバランスの良いものをそのまま使うのが1番良いと思います。素人がなんかいじりたくなったから楽器屋さんに無理を言ってやってみたことなので参考にはしないでくださいね(実際に楽器屋さんにも良いものなので無理に変えなくても良いのでは?と言われた)。
以上です
(こちらはずっと公開していなかった2020年頃の記録になります。現在と情報が大きく異なっていると思われますのでご注意ください。2023年現在、このブリッジのまま全く問題なくベースは使えているということも補足しておきます。)