見出し画像

ぬいぐるみだけが持つ力

腕にまきつくテナガザルの赤ちゃんのぬいぐるみ
この感覚はいわゆる保護欲なんだろう

温泉上がりのぬくぬくした身体でも
さらにギュッて手を被せてあげられる

「このままでいいよ」
「このままがいいね」って吹き出しをイメージし
私の目はまんまるお目目を見ている
ペットを飼うってこんな感じなんだろうか
いやぬいぐるみと同じは違うな、、

生きているものは、、、、、。

私は、
じっと見つめられるこのテナガザルの赤ちゃんが
とても好きだ

ふと、生きているものにも癒されるだろうかと思う
今みたいに心底何も心配せずに一緒にいられるだろうか

私が前に書いた詩の結末にあと1行ほどで
お揃いになりそうだと思った

いや、もう生き物と向き合うことを恐れず
生きていくことにしたんだったよ


でもこのテナガザルの赤ちゃんには
これからも私を支えてほしい

君だけが私に与えられる力があるから
これからも私の瞳をまっすぐ見ていて

お願いだから


何をお願いしているんだろうとも思う
少しは理性脳も身についてきたのだろうか


テナガザルの赤ちゃんを
もう一度抱きしめてから
ゆっくり移動させて
再び手首にぎゅっと巻き付ける


"一生大事にしよう"



re:61日目

いいなと思ったら応援しよう!