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猫をかぶった私へ

そうじゃなくて、今日一緒にいたあなたに もう少し待ってほしいんだ。

帰ってから胸がドキドキしてる。それは、そういうことじゃなくて。

私は、猫をかぶった私にさよならして あなたに思い切りぶつかって
泣きながら笑って。

やっとただいま、おかえりって言ってもらいたいんだ。

私の心はいつからか喜怒哀楽もなく泣くんだ。まるでずっと隠し事をしてるみたいなんだ。

そんなこの心に強くぶつかってくるものは とっても優しくてあたたかいもので申し訳なくていつも泣いていたんだ。

私は嘘つきだから。いつも泣いていたんだ。

さよなら、さよなら、さよなら、さよなら。

猫をかぶった私にさよならして いつもみたいに泣くことなく、スカッと晴れ渡って あなたにおはようが言いたいんだ。
おはよう。って言うあなたの顔を見てみたいんだ。

嘘つきには、もうならないんだ。

私はきっと笑って泣くんだ。すると、きっとあなたの心は私と出会う前に戻って、そしたら、私から質問をするんだ。

あなたが今までしてくれていたように 今度は私からするんだ。

だから、さよなら。

猫をかぶった私へ。

だから、さよならなのよ。

はじめに泣きなさいよ。 どうせ泣くなら、笑うときにしなさいよ。

阿呆。くそったれ。馬鹿。へこたれ。 嘘つき。



[手紙のようなもの]  re:24日目






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